カテゴリ「第20期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2007年11月14日 (水)

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2日目の昼休明け、佐藤二冠はすぐに▲8六飛を着手しました。その後5分で△5四金、14分で▲3七桂が指されました。59手目まで進んでいます。

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(昼休明け再開時。渡辺竜王は3分ほど前から着座していた)

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(佐藤二冠は定刻ちょうどに入室した。席に着くと同時に田嶋三冠が「時間になりました」と告げた)

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(2日目午後の戦いが始まる)

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(佐藤二冠の着手は▲8六飛だった)

(桜木)

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渡辺竜王が△9三桂と跳ねた局面で昼食休憩に入りました。消費時間は佐藤5時間6分、渡辺5時間52分。

控え室の佐藤天四段が「竜王のほうが時間を使っているということは、すで後手不利なのかな」と呟くと、隣の村山四段は「ええ、そうでしょうね」と断言。

控え室の検討陣は△9三桂とあえて端に跳ねた手の真意を測りかねているようで、「次の一手は▲6五歩、▲8六飛、▲9五歩などが考えられますが…難しい。ここは考えどころだと思います(島八段)

(烏)

昼食のメニューは、渡辺竜王がチャーシューメンと杏仁豆腐。佐藤二冠はしょうが焼き定食とタピオカココナッツミルクです。昨日の夕食後にメニューを渡されて決めたものです。渡辺竜王は連続のチャーシューメン。1日目に頼んだサラダは「量が多かった」ということで今回ははずされました。

(桜木)

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11時30分ころ、後手の渡辺竜王から先手の飛車をめがけて△7四歩(図)と突き上げました。△5四歩と待つところか、と言われていた控え室では突然の激しい流れにどよめきが起こりました。
札幌に着いたばかりの村山四段は「こうなってはホテルにチェックインするヒマがないですね」とおどけてみせました。ちょうど対局室に入っていた中座立会人は「すごい手を指しましたね。ただ佐藤さんは当然、という顔をしていましたよ」と報告してくれました。
佐藤二冠はそれほど考えず、4分の考慮で▲9七角と応じました。対して渡辺竜王が考えています。

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(桜木)

現地札幌では14時から大盤解説会が始まりますが、東京将棋会館でも解説会が行われます。

■日時
2007年11月14日(水)
東京・将棋会館2階研修室
16時50分開場 17時開始

■入場料
一般 2,000円
支部会員・女性・学生・60歳以上・障害者他 1,500円
全席自由・70席

■解説:片上大輔五段

■途中で次の一手の出題があります。当たると上扇子などの賞品が贈呈されます。終局までじっくりお楽しみください。

なお第4局以降も解説会が予定されています。
第20期竜王戦第4局 2007年11月22日(木)
東京・将棋会館2階研修室 16時30分開場 17時開始
解説:上野裕和五段・鈴木環那女流初段

第20期竜王戦第5局 2007年11月29日(木)
東京・将棋会館2階研修室 16時30分開場 17時開始
解説:中座 真七段・井道千尋女流1級

問い合わせは日本将棋連盟道場課 TEL 03-3408-6167まで

(烏)

対局場の「札幌後楽園ホテル」では本日も14時から大盤解説会が行われます。地下2階の「クレスト」という大ホールで、入場無料です。現地に勉強に来た若手棋士たちも解説会に参加してくれる予定です。

(桜木)

控え室に若手の村山慈明四段、戸辺誠四段、佐藤天彦四段が訪れました。村山四段は先日新人王戦で優勝しました。3人とも渡辺竜王と年が近く仲がよく、応援と勉強を兼ねての来訪です。個々おみやげのお菓子を持参していました。

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(さっそく検討に加わる。居飛車党の村山四段(右)は後手を、振り飛車党の戸辺四段(左)はひねり飛車側を持つ)

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(戸辺四段と佐藤天彦四段)

(桜木)

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(島八段と森内名人による検討)

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(盤面を関係者がのぞき込む)

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(「ちょっと調べさせてもらっていいでしょうか」と記者のパソコンを借りて自らデータを調べる森内名人)

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(手堅い森内名人。事前準備に余念がない)

(桜木)