2019年8月 2日 (金)

長考での決断

20190802g

図は15時頃の局面です。前記事の△7四桂に対し、豊島名人は56分の長考で▲4四歩(図)を着手。ほかには▲4四銀、あるいは一本▲2四歩と突き出しておく手も考えられたところで、それらの比較のために時間を使ったものと思われます。ここは後手の渡辺明三冠としても、△3四金と強く歩を払うか、△4二金と低い姿勢で耐えるか、一つの分かれ道。なお、△4四同金は▲同銀△同玉に▲4五歩で後手玉が危険です。

Dsc_52161 (豊島名人)