2018年7月11日 (水)

先手の工夫

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図は▲2四歩に△同歩と応じたところ。次に△4三銀とし、△4四歩▲5六銀△3四銀や△5五歩から△4四歩を狙う手があるため、先手の銀が目標になりそうでしたが、▲6六角が工夫の一手でした。

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香取りを受けるには角を合わせるしかありません。▲6六角以下△5五角▲同角△同歩▲6六銀と進んでいます。

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5筋の歩が伸びたことで、▲5五銀から右銀を楽にすることができます。▲6六銀に△4四歩なら、▲同銀△同銀に▲7一角と切り返します。

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△6二飛には▲同角成とし、以下△同金は▲7一飛、△6二同玉は▲4一飛から攻めがつながります。後手は先手のキズを代償なしに捕獲する、というわけにはいきません。

増田六段が左銀をスムーズに使えるようにしたのに対し、佐藤九段はどう応じるでしょうか。