2017年10月の記事

2017年10月29日 (日)

第30期竜王戦七番勝負のシリーズ成績は、羽生棋聖の2勝0敗となりました。第3局は11月4・5日(土・日)、群馬県前橋市「臨江閣」で行われます。

第2局の中継は、以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。第3局もお楽しみに。

Dsc_4973(△8八金を着手する、羽生棋聖)
Dsc_4976(△8八金を見て、渡辺竜王は頭を下げた)

Dsc_4978(終局直後)

Dsc_4982(勝った羽生棋聖。2連勝スタートを決めた)

【羽生棋聖のインタビュー】
――羽生棋聖は連勝スタートです。総括して、いかがですか

羽生 ちょっと序盤を失敗したんじゃないかなと思っていて、少しずつ苦しいのかなと思いながらやっていました。

――封じ手のあと、△7七桂打が強烈な手と評判でした

羽生 ちょっと、ほかの手だと切れちゃいそうなので、これは仕方ないかなと。ちょっと攻めが細いので、どうかなと思って指していました。

――そのあとも激しい戦いになりました。いけるかなと思ったのは、どのあたりでしょう

羽生 終盤で△7九竜と回る手が見つかって、駒が取れる形になったので、よくなったかなと思いました。

――連勝で3局目を迎えます。どのような気持ちで臨まれますか

羽生 自然体で、いつもと同じように次の対局も迎えられたらなと思います。

Dsc_4992(敗れた渡辺竜王は苦しくなった)

【渡辺竜王のインタビュー】
――本局を振り返って、いかがですか

渡辺 序盤で守勢になってしまったので、面白くない将棋になってしまったと。指し掛けの日はそんな感じでした。

――△7七桂打から激しくなりました

渡辺 受け方が見つからなくて。想像していたよりも厳しい手でしたね。

――連敗スタートになってしまいましたが、3局目はどのように臨みますか

渡辺 ここまで内容もよくないので、もう少しマシな将棋を指さないといけないです。

20171029b

第30期竜王戦七番勝負第2局は、128手まで羽生棋聖が勝ちました。開幕から連勝、復位に向けて大きな前進です。第3局は11月4・5日(土・日)、群馬県前橋市「臨江閣」で行われます。

11117時7分になって渡辺竜王が▲9一角成を着手し、テンポよく指し手が進みました。図は▲2四桂と反撃したところ。羽生棋聖が金銀7枚を手にし、差を広げています。渡辺竜王が追い込まれているようです。

Dsc_4765(2日目朝の渡辺竜王)

対局場の大船渡市民文化会館(愛称はリアスホール)は、建築家の新居千秋氏によって設計された建物。穴通磯をモチーフにデザインされています。東日本大震災のときには、避難所として使用されました。

Dsc_4886(ゴツゴツした外観は、リアス式海岸のようだ)

Dsc_4906_2
Dsc_4908

Dsc_4909