2016年11月 6日 (日)

前夜祭開幕

18時、滝の湯本館2階の「祥鶴」で前夜祭が始まりました。

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■歓迎あいさつ
天童市 山本信治市長
「こんばんは。今日は第29期竜王戦第3局の前夜祭開催にあたりまして、ひと言歓迎のごあいさつを申し上げます。まず初めに、この第3局を天童で開催していただきましたこと、関係者の皆さまに、厚く御礼申し上げます。将棋ファンはもちろんのこと、天童市民もたいへん喜んでいるものと思っています。竜王戦の開催ですけれども、平成24年の10月以来、4年前の第25期以来の開催ということになります。私も思い入れがありますけれども、そのときも渡辺竜王と丸山挑戦者の戦いでありました。竜王戦は将棋界の最強を決める最高の公式戦であります。現在、拮抗している1勝1敗という状況でして、この天童対局はたいへん注目を浴びているものと思っております。明日の対局を控えておりますけれども、お二人にとってはこの夕食会で十分にお休みいただき、また関係者の皆さまと歓談していただいて、英気を養っていただければと思います。天童市は将棋のPRをするために、人気将棋漫画『3月のライオン』とのコラボをやっております。今後も将棋文化の普及振興に努めてまいりたいと思います。最後になりますけれども、この開催にあたりましてご尽力いただきました主催の読売新聞社さま、日本将棋連盟さま、日本将棋連盟天童市部の皆さま、多くの皆さまに感謝申し上げて、また明日の対局が竜王戦の名勝負になりますことを祈念申し上げて、歓迎のごあいさつとさせていただきます」

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■主催者あいさつ
読売新聞社 田中聡編集委員
「読売新聞の田中と申します。天童といえば将棋のまち。我が社といたしましても、竜王戦、その前からありました十段戦、特にこちらにはたいへんお世話になっております。最初に十段戦がこちらで行われましたのは1984年、中原十段に米長王将が挑戦され、大勝負になったわけですけれども、1984年といえば、ここにいる渡辺竜王が生まれた年でして、そう考えると、読売新聞社とこちらとの関係の深さ、長さというものを感じる次第です。先ほど市長のほうからありましたけれども、最近の対局は2012年だったんですが、その前の2011年にもやっておりまして、その前といいますと2008年、この年は渡辺竜王が羽生さんに3連敗から4連勝して永世竜王になった年だと思いますけれども、その最終局が行われたのがこの天童でありまして、数々の将棋史に残るような名局というか、名場面がここで繰り広げられたわけです。今回、4年ぶりの開催ではありますけれども、第29期竜王戦第3局というのもやはり、過去の名勝負のような名局になってほしいなと、主催者として思っている次第でございます」

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■主催者あいさつ
日本将棋連盟 中川大輔常務理事
「皆さまこんばんは。日本将棋連盟の中川でございます。紅葉も見ごろを迎えています天童ですけれども、紅葉が始まるころから竜王戦の七番勝負が行われまして、竜王戦七番勝負は将棋界最大のイベントでありまして、一年の総決算といえる大勝負といえます。今年は藤井聡太新四段が最年少四段の記録を塗り替えるとか、あるいは『3月のライオン』のアニメ化、非常にきれいな絵で、若い人たちの心をつかんでいるのではないかと思っております。また『聖の青春』、村山聖九段、私とほぼ同年代なんですけれども、試写会を見まして、非常に胸を締めつけられるような、いい映画になっております。若い女性の方、将棋を知らないような方が試写会に来られていました。このようにたくさん将棋が報道されまして、いままで将棋に関心がない方でも、関心を向けてくれるような状況になっております。将棋界に新しい風が吹いております。今日はご列席いただいている皆さまにご意見、お知恵を頂戴しまして、新しい風を新しいファン層の獲得につなげていきたいと考えております。七番勝負は1勝1敗の仕切り直しで『五番勝負』になりました。若き竜王の渡辺さんに、もうベテランといっていいでしょうね、百戦錬磨の丸山九段がどのように挑んでいくか。私、一棋士としても注目の七番勝負になっております。お互いに力を存分に発揮して、この七番勝負を盛り上げていただけたらと思います」