2016年10月14日 (金)

前夜祭(2)

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門川大作・京都市長の来賓あいさつ
「こんばんは。竜王戦の幕開けが天龍寺さんで行われます。非常にうれしく、わくわくしております。渡辺竜王、丸山九段の素晴らしい対局を大いに期待しております。そして日本将棋連盟さん、読売新聞さん、また天龍寺さんを始め、皆さんに心から敬意を表し、御礼申し上げます。
 私は常々『京都は将棋とともに発展してきた町である』と言っております。『京都の町は碁盤の目や』とも言われますが、碁盤の目ほど道路はございません。ちょうど将棋盤ぐらいかなと。そこに1000年の歴史を超える、様々な将棋にまつわる名所、旧跡がこざいます。そして天龍寺さんを始め、様々な名場面もございました。金閣、銀閣は説明するまでもありません。さらにいま、京都市では市民ぐるみで『歩くまち・京都』、『歩いて楽しいまち』、歩くことが健康によい、環境にもよいと、様々なことを勧めています。『歩』であります。歩が金(と金)になっていくことであります。
 この京都の(支部連合会)会長さんらが、幼稚園や保育園や、児童館、小学校で一生懸命に将棋を教えていただき、将棋で人格形成をしていこう。辛抱強く、物事を深く考える、そんな子どもを育てていくことで、いずれ京都から素晴らしい方々が生まれてくると考えております。
 どうぞ素晴らしい竜王戦になりますよう、ご祈念申し上げまして、またご尽力賜ってます皆様に御礼申し上げまして、挨拶の言葉とさせていただきます」

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安永祖堂・大本山天龍寺国際禅堂師家による乾杯の発声
「皆様こんばんは。僭越ながら乾杯の発声を取らせていただきます。聞くところでは、昭和12年に『天龍寺決戦』と呼ばれ、名勝負が繰り広げられたそうです。ちょうど80年目ということで、その節目に再び名勝負が繰り広げられることを大いに祈念いたしております」

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(杯を掲げる両対局者ら、出席者)