2015年11月 6日 (金)

局後インタビュー

【渡辺明棋王】

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――うまくいったあと、結構もつれたようにも見えました。

ちょっといいかなと思っていたのですが、そもそも形勢判断がおかしかったかもしれない……。 △5二銀(70手目)と引かれて竜が取られるのを見落としていたので、そこはもう、いっぺんに負けにしたかなと思っていました。

――それでも勝ちになった理由は。

本譜の順で折り合いがついていたのは、幸運だったというか。まぁ、全然読んでいた手順ではなかったのですが。

――ハッキリと手応えを感じたのは、かなり遅いと。

そうですね。最後の▲1六馬(119手目)が詰めろなら受けはないと思ったので、そこでようやく勝ちになったかな、とは思いました。 それまではちょっと怪しいというか、入玉されそうな形だったので分からなかったです。

――これで2勝1敗になりました。次局以降については。

継続できるように頑張っていきたいと思います。

【糸谷哲郎竜王】

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――この将棋はいかがでしたか。

指せば難しいと思っていたのですが。途中で2~3回ミスが出たので……。

――途中でよくなったりとか感じたところは。

▲7四歩(75手目)と合わされたときに、△8四桂と打っておいたほうがよかったかもしれませんね。 ちょっと、さすがにそんな手はないだろうと思って嫌になってしまったんですけど、しかし打っておくべきだったかもしれません。

――それ以降は苦しいと。

△8六桂が入らない(81手目付近)のをうっかりしていて。粘ってはいたのですが、最後まで苦しかったです。

――序盤は見かけない作戦でした。

元々ある形よりもちょっとだけ得をしますが、ちょっとの得だと全然引っくり返らないんですかね。

――次局以降については。

次は先手番なので、そこでどうなるかなと。まぁ気を取り直して頑張ります。