2015年11月の記事

2015年11月20日 (金)

C022 (糸谷竜王、渡辺棋王の順に入室)

C052 (1日目の手順を再現していく)

C053

C065 (糸谷竜王)

C062 (渡辺棋王)

C072 (封じ手開封)

C073 (封じ手は△2二玉だった)

C075 (2日目の対局が始まった)

おはようございます。第4局2日目です。
本日は現地をはじめとして、各地で大盤解説会が開かれます。

現地大盤解説会
各地大盤解説会(東京・大阪)
将棋プレミアム
ニコニコ生放送

■2日目のスケジュール
09:00 対局開始
10:00 現地大盤解説開始
10:00 午前のおやつ
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ

B483 (福島のねこ)

2015年11月19日 (木)

20151119a_2中村修九段は△7五歩、神谷八段は△6五銀、真田七段は△2二玉、飯塚七段は△7三桂、香川女流三段は△5四歩を予想しています。

「序盤の△9四歩▲5六歩から乱戦になりました。互いに銀を前に進め、よさを求めにいきましたが、先手の動きを後手がうまく受け止めたように思います。互いの銀が盤上から消え、後手の手得だけが残りました。後手の模様がいいのは間違いありません。先手はどこに主張を求めるかが課題です。
封じ手は候補いくつかあります。よさを求めるなら△7三桂、収めて十分と思えば△5四歩、ここ数手の流れでいえば△2二玉が考えられます。△1四歩もありそうですね。今後の方針を決める一手になりそうなので、ここで封じ手にしたのはいいタイミングだと思います。ひとつに絞るのは難しいですが私は△2二玉を本命にします」(真田七段)

B426 (渡辺棋王は別室で封じ手を書いている)

B434(封じ手は渡辺棋王から糸谷竜王へ)

B441 (封筒にサインを入れる)

B447 (渡辺棋王から中村修九段に封じ手が手渡される)

B448 (1日目の対局が終了した)

20151119a

18時、渡辺棋王が図の局面で次の手を封じる意思を示しました。封じ手に使った時間は19分、消費時間は▲糸谷3時間30分、△渡辺4時間6分。対局は明日9時から再開されます。
(文)

R04_37

控室の評判は後手不満なし。序盤の荒波を乗り越え、後手陣は安定しました。序盤の△9四歩も△7三桂に▲9五角を消して、後手の得になっています。一方、先手陣は駒組みの遅れが目立ちます。美濃囲いに組むだけでも▲3八玉、▲2八玉、▲3八銀の3手かかり、しかも必ず組めるとは限りません。主導権は後手が握っているといわれています。


B084 (対局開始前の渡辺棋王)

R04_31

図から△4二銀▲5五銀と進みました。△4二銀と引いて収めようとした後手に対して、▲5五銀と力でこじ開けにいった先手。この2手は対照的でした。玉飛接近形を解消せずに▲5五銀は強情な手です。

ただ、▲5五銀の評判はあまり芳しくありません。

「糸谷さんは『じっとしていてもよくならない』と悲観している可能性はあります。21手目▲4五銀で後手の対処が難しいと思っていたはずが、24手目△3三銀から△6二金が思った以上にいい対応だった、と」(真田七段)


B425 (16時50分ごろのモニター映像)

現地大盤解説は真田七段と香川女流三段にバトンタッチ。 真田七段はポイントとなる手を初手から解説していました。

B423 (真田七段)

B385 (香川女流三段)

M6_4

【6手目△9四歩】この将棋の骨格を作った第一の手。

M7_3

【7手目▲5六歩】プロの前例にはない手だが考え方はシンプル。△9四歩を緩手にしたい。そのために端歩から玉を遠ざけたい。遠ざけるためには振り飛車(中飛車)がいい、と。△9四歩をとがめにいっている。

M13_3

【13手目▲6八銀】手広く構える一手。いちばんいいタイミングで飛車を動かそうとしている。

M14_3

【14手目△7四歩】骨格を作った第二の手。△4一玉、△4二銀、△6四歩など、普通の手もいくつかあったが、△7四歩はリードを奪いにいっている。

M17_3

【17手目▲5六銀】▲6六銀では重い形で、△6四銀~△7三桂~△6五銀も防げていなかった。ただし、本譜も後手の7筋攻めは残っている。

M19_3

【19手目▲5八飛】△7五歩▲同歩△同銀に▲5四歩△同歩▲4五銀のような反発を見せた。

M20_3

【20手目△4一玉】△5四歩▲同歩△4五銀から△5四飛が王手にならない。これで後手は7筋攻め(△7五歩▲同歩△同銀)が権利になった。

M22_4

【22手目△4二銀】終盤戦に入る変化も見えるなかで冷静な手。ただ、後手は△6五銀や△7五歩、先手は▲5四歩や▲3四銀がある。どのタイミングで開戦するのか分からない。一触即発。