2012年10月15日 (月)

戦型は角換わり腰掛け銀

20121015_ryuou_10_3先手番となった丸山九段は角換わりを志向しました。渡辺竜王は昨年同様に受けて立ちます(第1図)。この立ち上がりは手損のない角換わりです。
なお、丸山九段の後手番での得意戦法で、昨年の奇数局で現れた一手損角換わりは、符号というと△8八角成(角を取る)▲同銀(角を取り返しながら二段目に銀が上がる)△2二銀と進みます。後手が銀を上がるために2手必要、先手は1手で済んでいるため、後手が1手損していることが分かります(参考図)。
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20121015_ryuou_30 第1図からしばらく進んで第2図へ。丸山九段が長考。このあたりは序盤戦の駆け引きです。先手は▲6六歩と位を保つことが可能で、丸山九段がこの手を指せば、前期の第2局や第4局でテーマになった△6五歩型にはならず、他の形に進むことになります。