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2012年7月の記事

2012年7月31日 (火)

本日の棋譜用紙

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(本日の棋譜用紙。110手にて激戦を丸山九段が制した)

次回の竜王戦決勝トーナメント中継は、8月6日(月)。
挑戦者決定三番勝負進出をかけて争われる、深浦康市九段-丸山忠久九段戦をお届け致します。
こちらの対局も、是非ご観戦下さい。

本日は、ご観戦頂きありがとうございました。

感想戦の光景(2)

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(三浦弘行八段)

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感想戦の光景(1)

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(感想戦の様子。堀口弘治七段や村山慈明六段が聞いていた)

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(勝利を収めた丸山忠久九段)

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丸山が激戦制す

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第25期竜王戦決勝トーナメント▲三浦弘行八段-△丸山忠久九段戦は、110手まで丸山九段の勝ちとなりました。
投了図は後手玉に迫る手が難しく、先手玉は△8七歩成から一手一手の寄り。▲8六歩と取っても△8七歩の垂らしがあります。終局は22時56分、消費時間は▲三浦4時間59分、△丸山4時間57分。勝った丸山は次戦、深浦康市九段(1組優勝)と挑戦者決定三番勝負進出を争います。


逆転はあるのか

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堀口七段「▲同金に△5八角が厳しい一手。先手が痺れているのではないでしょうか」

写真は、22時40分頃の対局室の光景。両者とも前傾姿勢で考慮しており、文字通りラストスパートをかけている。

厳しい局面と言われている三浦八段だが、手には「助からないと思っても助かっている」という大山康晴十五世名人の言葉が揮毫されている扇子が握られている。写真の姿勢から感じられる通り、もちろん三浦八段は最後まで勝負を諦めていないだろう。

後手、優勢か

88 難解な終盤戦が続いているが、段々と模様がハッキリしてきたようだ。

堀口七段「先手の攻めは細いですが、後手の攻めは手厚い。と金を寄っていくだけでも十分でしょう。後手は、自玉の心配をせずに攻められる状態になっている点が大きい。難しい局面が続いていましたが、ハッキリと後手が優勢になったのではないでしょうか」


A級棋士の間合い

71 難解で激しい攻防が続いている中、三浦八段の▲8八角(71手目)を見て堀口七段が「これは凄い。これがA級棋士の手か…」と驚きの声をあげた。

先手は、角の利きをいかして▲2五歩△3四金▲3五歩といった攻めを狙うと思われていたが、7七角型のままでは△7五銀や後手が香を入手した時の△7六香が中々に厳しい。

三浦八段は、これでは激しい戦いに持ちこみにくいと判断したのだろう。
激しい攻防の真っ最中においては、派手な狙いや手に目が行きがちだが、三浦八段は残り時間が少なくなってきている中でも冷静を保っていた。

無理に攻めを急がず、自陣の隙をなくす▲8八角。

A級棋士の間合い、勝負術には感服するばかりだ。


現在の争点

62 堀口七段は、「現在の争点は2八の角」だと語る。

局面を見ると、後手の2八角は非常に不安定な格好。
もちろん、先手は▲4八金~▲2九飛と取りに行くだろう。
(単に▲2九飛は、前述した通り△3八歩成▲同銀△4六角成で失敗)

堀口七段「後手の角が取られてしまうのか、それとも生きるか。取られるにしても、ただ取られてしまっては勝負になりません。△1五歩と暴れましたが、果たしてこれが有効かどうか」

「互角」の勝負が続いていたが、激しい攻防を経て、そろそろ模様がはっきりとしてきそうだ。

21時頃の局面

56_2 三浦八段に好手と思われる手が出た矢先、丸山九段が△2八角と勝負手を繰り出した。

先手が▲2九飛と避けながら角を取りに来れば、△3八歩成▲同銀△4六角成で4五の桂を取ってしまおうという狙いだ。

▲4九飛と逃げてくれるならば、先手の飛車が活躍しにくい形になって後手としては満足だろう。

深く考える程、この△2八角は対処が難しいようだ。
この一手が、後手の反撃の狼煙となるのだろうか。

三浦八段に渋く光る好手か

55三浦八段に、渋く光る好手が出たようだ。

▲6八銀は一見狙いが見えにくいが、いくつもの意味合い、狙いがある手になっている。

堀口七段「恐ろしい手です。▲6八銀は飛車を切る展開になったときに、▲5九金と引いて受ける手を作っています。また次に▲3七飛と取り、△2八角に▲6六角と王手をかける筋もある。単に角を打つと△4四角ですからね。使わせてから打つ狙い。いやー、ただただすごい」

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(夕食休憩時間中の対局室の光景。三浦八段はしばらく席を外さずに考え込んでいた)

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