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2011年12月の記事

2011年12月 2日 (金)

第24期竜王戦七番勝負閉幕

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今期七番勝負の最終手、渡辺竜王が▲4五銀を着手する瞬間。

竜王戦第5局、藤田麻衣子女流による観戦記は読売新聞紙上にて12月20日頃から掲載予定です。ぜひお楽しみにお待ち下さい。本日はご観戦ありがとうございました。

渡辺竜王インタビュー

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第5局は封じ手(▲5五角)が決断の一手でした。そこから攻め込む展開になり、少し有利かなと思って進めていました。しかし終盤はやはり際どく、一歩間違うと逆転する場面もありましたが、そこをうまくまとめることができたという一局ですね。
七番勝負はすべて角換わりとなり、丸山さんは角換わりが非常に上手なので、この番勝負でこちらもかなり鍛えられました。
毎年竜王防衛は目標にしているので、達成できてよかったです。今年のタイトル戦はこれで終わりですが、来年も大きなところで頑張れればと思います。
賞金ですか? ははは、貯金します。

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感想戦

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終局直後の両対局者

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―― 本局はいかがでしたか

渡辺 2日目は少しいいかなと思って指していたのですが、なかなかハッキリはしなかったです。

―― 最後は慎重に?

渡辺 ちょっと複雑になってきたので、最後まで分からなかったです。

―― 作戦的には?

渡辺 3局目と同じですが、こちらはこれしかありませんので。もう1回やってみようかなと。

―― 8連覇についてはいかがですか

渡辺 毎年、目標にしているので、それが達成できて良かったなと。

―― 今シリーズ振り返ってみて?

渡辺 後手番をそこそこ戦えたのが大きかったのではないかと。

―― 時間の使い方、決断が早いなという印象を持ったのですが

渡辺 早く指せたというのは作戦的にうまくいっていたという面もあったと思います。

―― 用意されていた作戦だったと?

渡辺 そうですね。予定通りだったので、時間が節約できたというか。

―― 今シリーズで、この1局というのはありますか

渡辺 やはり先週の4局目は最後ピッタリした詰みだったので、幸運を感じるような将棋でした。   

―― 今シリーズは東北が多かったですが、どういった気持ちで?

渡辺 基本的に指す分には普段通りなのですが、楽しみにされている方もいらっしゃるので、竜王戦にふさわしい将棋は指したいなと思っていました。

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―― 本局はいかがでしたか

丸山 どこかが問題だったか分からないのですが、1日目で少し苦しくしてしまいました。

―― 最後も頑強な粘りを見せて頂きましたが。

丸山 ちょっと足りないですね。

―― シリーズは残念な結果でしたが。

丸山 先手番で穴熊(第4局)を攻略できなかったので、その辺が大きかったです。

―― 丸山九段の良さが出たシリーズだと思うのですが。
 
丸山 それはちょっと良く分からないですけど(微笑)。Dsc_0033

渡辺竜王8連覇達成

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第24期竜王戦第5局は、117手まで渡辺竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲渡辺6時間59分、△丸山7時間59分。
これで七番勝負は4勝1敗となり渡辺竜王が防衛。竜王位8連覇を達成しました。

渡辺竜王、押し切るか

Ryuou20111201106 【Twitter解説】
「さすがの粘りだ△5三金。しかし▲5四馬△同金▲7二銀か。▲5四馬△同金に今度は▲8五銀もありそう。局面自体は先手勝勢です」(高橋九段)

渡辺竜王が8連覇に近づいているのか。控え室も先手が勝勢ムードだ。

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迫る渡辺竜王

Ryuou20111201103_2 ▲4四香は▲4二香成△同金▲同竜△同玉▲5四桂以下の詰めろになっている。▲4四香に丸山九段が時間を使いモニターから「丸山先生、ここから一分将棋でお願いします」の声が聞こえた。

【Twitter解説】
「やはり▲4四香と行きました。これは先の▲7一角と打った時からの連動した一手です。1二にと金がいるので、この香打ちは詰めろになっているはずです」(高橋九段)

17時15分の控え室

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丸山九段の頑張りで形勢混沌。中村修九段も難しい表情で検討している。

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形勢急接近、立ち上がってモニターを見つめる。

丸山九段、待望の反撃

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我慢に我慢を重ねてきた丸山九段に△8五歩が回ってきた。控え室も先手勝勢から、ややトーンダウン。残り時間が多い先手が優勢と言われているが果たして……。

「場合によっては危ないかもしれません。△8五歩は取る(▲同銀)と思うのですが」と中村修九段。

【Twitter解説】
「▲8五同銀△9五角▲7六銀で凌げればいいのですが、これは先手も怖いか。▲7三歩成もありそう。しかしそれは△同桂で8六の銀の行き場がなくなり、先手も忙しい。これはもう、先手も普通の手ではなかなか勝てなくなっている感じです。大接戦。どちらが勝つのか、まったく予想が出来ません。ただ言えるのは▲87手目▲2二銀不成では、▲2五桂として、後手に銀を渡さないようした方がよかったのではないか、という事だけです。この場面ではしかし、▲7一角や▲7三歩成などがあるものの、▲8五同銀と取れないようではおかしい気がします。渡辺竜王の方も、まさか自玉が寄せられるかどうかを考える展開になるとは、夢にも思っていなかったでしょう」(高橋九段)

△8五歩までの消費時間は▲渡辺竜王5時間59分、△丸山九段7時間55分。

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丸山九段の粘り

Ryuou2011120198 16時の少し前、△4二銀が着手された。先手が勝勢なのは変わらないが後手は最後まで頑張る。

【Twitter解説】
「後に▲5四桂とした時に当たってしまう場所ですが、贅沢は言っていられません。
▲2三竜と▲2二竜とでどちらがいいか、少し迷います。後手は、△8五歩▲同銀△9五角の攻め筋にすべてを賭けます。先手は、いいタイミングで▲7三歩成とするのが、決め手になりそうです。それにしても午前中にも終わりそうな気配があったのに、ここまで続くとは。丸山九段の、簡単には振り落とされない粘り強さには、驚嘆です。先手は、普通は▲2三竜。そこで△8五歩▲同銀△9五角の時にどうするか。この攻めは、なかなか侮れません。最後の△9五角で△6六角▲同歩△8五飛ほ順は、▲9六角の筋がちらちらします」(高橋九段)

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15時57分、丸山九段にヒレカツサンド(豚)が運ばれた。

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