カテゴリ「第20期竜王戦七番勝負第1局」の記事 Feed

2007年10月17日 (水)

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(渡辺竜王の昼食はきつねうどん)

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(佐藤二冠の昼食は冷やしゴマダレうどん)

夕食休憩はなく、長い戦いになるはずですが両者とも単品での注文でした。
あらかじめ注文していた昼食が12時半になっても伸庵に届かず、裏方の皆様は大慌てでふたりの控え室に運んでいきました。

(翔)

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67手目▲2九飛の局面で2日目の昼食休憩に入りました。銀桂交換で先手駒得ですが、歩を渡すと後手からの玉頭攻めが厳しいので、見た目以上にバランスはとれているのかもしれません。

ここまでの消費時間は佐藤5時間16分、渡辺5時間37分。

(烏)

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脇八段「先手が9九香の形でも打ちたい桂馬。それが9八香型なので、桂馬が手に入ったときに△8六桂打の継ぎ桂が厳しくなります。9九香型だと、後に△8六桂打▲同歩△同桂のときに▲8七金と上がられ、△9六歩▲同歩△9八歩と一歩使わないと攻めが続きませんが、これならダイレクトに△9八桂成と取れますからね」

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(検討する脇八段)

脇八段「僕、奨励会入会試験で△8六桂打をやられましてね。全然寄らないと思っていたのに△8六桂と打たれてあっという間に寄せられたんですよ。びっくりしました」

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(検討を見つめる村田女流初段)

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(モニターを見ていた阿部八段が検討に加わる)
阿部八段「ここ(58手目△2五同歩)で▲1五歩と突いたらどうするんでしょうね」
脇八段「△同歩▲同香? △1四歩は?」
阿部八段「取って取って歩ぅ打つ」(▲1四同香△同香▲1五歩)
村田女流初段(持ち駒の歩を持ってしばらく迷い、2四に打とうとする)
阿部八段「ちゃうちゃう、いちごお(1五)」
脇八段「あるかもしれませんね」

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(検討のようす)

(翔)

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(封じ手を入れる封筒。両立会人のサインが入っている)

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(封じ手の裏。両者のサインがたすき掛けの位置に入っている。ここまで2人のサインが離れた位置になるのも珍しいが、渡辺のサインがカドにされていたため、あとからサインした佐藤がバランスを考えたのだろう)

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(封じ手用紙。動かす駒に○を付け、矢印で位置を示す)

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(9時過ぎ、早速検討を始める6人の学生…ではなく、5人の学生と1人のプロ棋士)

(翔)

封じ手開封の様子、続きです。
写真はクリックすると少し大きくなります。

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(1日目の指し手を再現していく渡辺明竜王)

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(今年も立命館大学将棋研究会のメンバーが見学に訪れている。脇八段の肩越しに見えるのが今年度学生名人の稲葉聡さん)

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(佐藤の背中)

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(内藤九段が封じ手を開封する)

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(封じ手にはさみが入れられる)

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(開封された、まさにその瞬間)

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(内藤九段が佐藤二冠に封じ手用紙を見せ、確認する)

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(△2五同桂と指す渡辺明竜王)

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(伸庵から次々に退出する関係者・見学者)

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(伸庵から控え室に戻る立命館大学の学生たち)

(翔)

封じ手開封特集です。
写真をクリックすると少し大きく表示されます。

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(封じ手を持って対局室に入った内藤國雄九段=左)

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(佐藤二冠の席にはペリエが用意されている)

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(今日も渡辺竜王が先に入室)

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(佐藤二冠の入室は、渡辺竜王のほんのわずかに後だった)

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(渡辺竜王が駒を取り出す)

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(玉将を置く佐藤康光二冠)

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(駒を並べ終え、初手から封じ手の局面まで再現される)

(翔)

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渡辺竜王の封じ手は△2五同桂でした。△1三銀ならばまだ駒組み合戦が続いたかもしれませんが、△2五同桂は一気に流れが急になる可能性が高まりそうです。

おはようございます。両対局者は関係者とともに7時50分ごろにリーガロイヤルホテルを発ち、対局場入りしました。現在は伸庵内に用意されている控え室で着付けを行なっているものと思われます。

本日もよろしくお願いいたします。