ご観戦ありがとうございました
第4局は11月25日(水)・26日(木)、岐阜県下呂市「水明館」で行われます。本日もご観戦ありがとうございました。
(棋譜用紙)
(凛)
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第4局は11月25日(水)・26日(木)、岐阜県下呂市「水明館」で行われます。本日もご観戦ありがとうございました。
(棋譜用紙)
(凛)
本局、一番のインパクトは96手目△7九銀(図)です。
寄せに入る場合、銀、桂、歩と持っているなら、普通銀はとどめに残し、桂と歩で何か手を作ってと組み立てるのがセオリーです。△7九銀は全くの逆ですし、しかも自玉が裸ならなおさらです。3三角が迫っているうえ、さらに銀を渡してしまいます。そんな状況でこの一気の寄せはすごいとしか言いようがありません。部分的に筋は見えたとしても、この局面では・・とつい打ち切ってしまいそうです。さすがの森内九段もこの銀打ちには一発KOだったのではないでしょうか。
玉の堅さに差があり先手有望かと思ってましたが…。竜王の正確な読みには脱帽です。
森内九段は追い込まれましたが、去年の再現なるか…。3連敗3連勝の最終局まで楽しめることを期待したいです。
(安用寺孝功六段)
本局は渡辺竜王が反撃に出るまでずっと森内九段が良いのではと思ってみていました。
全体としての内容も濃く全くといっていいほど指し手が当たらず、異次元の世界を見ているようでした。
指し手の中で自分では「とても指せそうもないなあ」と感心させられた手が88手目の△5五馬(図)と引いた手です。この手は詰ましている飛車をどうぞお逃げくださいと言っている手で、しかもその前の手が△3九歩成ですからなおさらです。
この手では△2二銀ぐらいしか浮かばず、以下▲2四銀成△2九と▲2三歩△同銀▲同成銀△3一玉(参考図)でその後は先手が攻め切るか、間を見ての後手の反撃がどうなるかと思っていました。
改めて渡辺竜王の懐の広さ、鋭さを見せつけられた思いです。
(大野八一雄七段)
お互いの研究がぶつかり合い、1日目から激しい戦いとなりました。これは双方の研究の見解が違っていたからこそ生じた事です。つまりこの対局はずっと前からお互いの頭の中では始まっていて、この一局の濃密さはそこまで鑑みるとすごいものがあります。
図が封じ手の局面ですが、ここが82手目。全104手ですから、前例から外れて僅か20手少しで終了しました。これをどう捉えるかは意見が分かれるところでしょうが、「本当の勝負」という意味をぜひ感じ取っていただければと思います。
この角換わり同型の後手番を持つ棋士は非常に少なく、それはよほど研究していないと一発で負かされる危険があるからです。それを承知で受けて立ち、そして勝ち切った事は素晴らしいと思います。また名手△7九銀はもちろん研究ではないでしょうが、この形に対する認識を深い所まで突き詰めていたからこそ放たれた一着だったと思います。
本局は渡辺竜王にとって会心の一局と言えるでしょう。
(遠山雄亮四段)
(感想戦の両対局者)

(感想戦中は両者、笑顔も出ていた)
(感想戦の様子)
(凛)
「やってみたい形だったのですが、自玉がずっと怖い形なので形勢は難しかったです。定跡化されているので、こういう形になるかと思っていたのですが。△7九銀の寄せが見えて、良くなったかなと思いました。次も、一生懸命やるだけです。」(渡辺明竜王)
「封じ手あたりで間違えたのかもしれません。▲2四歩と打っていった方が良かったかもしれませんが…よくわからないですね。興味がある形だったのですが、正しく指せませんでした。」(森内俊之九段)
(烏)
(終局後すぐのインタビュー)
(対局室の様子)
(凛)
図の局面で16時26分、104手で渡辺竜王の勝ちとなりました。消費時間は森内7時間21分、渡辺6時間5分。
これで渡辺竜王の3連勝となりました。
渡辺竜王が決めに出ました。
(凛)
自宅解説陣では図から△7四桂▲7七銀△6九角成が厳しいと見ています。その後▲2三歩には△8七金▲同玉(▲同金は△同馬で詰み)に△8六飛(参考図)が好手で、▲同銀△7八馬▲同玉△8六桂以下の詰みとなります。
(大野七段、安用寺六段、遠山四段)
(森内九段は席を外していた)
(凛)
(長考中の森内九段<右>)
控室では図から▲9八玉△6八銀成▲同銀(参考1図)でよう寄せるかを検討中です。
参考1図から△6九角成▲2三銀△8七金▲同玉△8六飛▲同玉△6八馬▲同金△8九飛成(参考2図)で先手玉は詰みのようにみえますが、▲8七角の逆王手があって先手の勝ち筋になります。
いまは参考1図から△8八歩を調べています。
(凛)
(渡辺竜王のおやつはモンブラン、ホットコーヒー。森内九段はありませんでした)
(凛)

現在は渡辺竜王が△7九銀(図)と打った局面です。この手は全ての人の見方、形勢判断をひっくり返す名手中の名手かもしれません。普通は▲同金ですが、△8七歩と打ち、▲9八玉は△7九飛成で後手玉は詰まず先手玉は受けが利かない形なのでハッキリ後手勝ち。そこで△7九銀▲同金△8七歩には▲7八玉(参考図)ですが、そこで△7六桂でも後手が良さそうですし、△7六歩もピッタリ詰めろ(最後△2七桂や△2九とも働いて詰む)なので後手が勝ちそう。つまり2通り勝ちがありそう、そういう検討がされています。
△7九銀に対して▲同金では▲9八玉も検討されていますが、△6八銀成(詰めろではない)▲2三歩(詰めろ)に一回△3二金と受けて後手が優勢です。
どうやら△7九銀で渡辺竜王が勝ちをつかみそうな感じです。この手は全く検討に上がっていなかった手で、渡辺竜王の底力を見せつけられた気持ちです。
(遠山雄亮四段)
14時から大盤解説会が始まりました。
(山崎七段<右>と室田女流初段)
(96手目△7九銀の局面で次の一手が出題されました。室田女流初段は▲同金を予想しました)
(足もとの悪い天気にもかかわらず、200人以上のファンが駆けつけている)
(凛)
(立命館大学将棋部の3人が控室に現れました)
(続いて昨日関西で対局だった戸辺誠五段が都成竜馬三段を連れて現れました)
(凛)
この手をみて控室では「ひぇ」という声があがった。
「これは勝ちましたねという手ですね」と山崎七段。
▲7九同金△8七歩▲7八玉△7六桂▲4九歩△同飛成(参考図)で後手玉が詰まないので後手の勝ち筋のようだ。
(再開直前の渡辺竜王)
(再開直前の森内九段)
(再開直後の対局室。前傾姿勢の両対局者)
(凛)

(明治時代、21代厳如上人が書かれた掛け軸)
(渉成園の名前の由来となった中国六朝時代の詩人陶淵明の「園日渉而成趣」の詞が書かれている屏風)
(凛)


いま▲3三角(図)と打ったところです。この手では、私たちは▲4一角、▲2三角、▲4二歩を候補に挙げていました。いずれの手も有力でしたが、外れました。
この▲3三角は駒に当たっていないために見えていませんでした。ただ、次に▲4二歩とか▲2三歩とたらされますと、後手側にうまい受け方がありません。といって自陣にうまい受けが見当たらないので1手の余裕をみて攻め合いを含めた受けをされるのではないでしょうか。例えば、この駒は渡せないですよといった受け方です。
図からわたしの予想は△8七歩です。解説陣がことごとく指してが当たらない。正にトップ同士の戦いですね。
(大野八一雄七段)
(この休憩が終わったら終局まで指し継がれる。どんな決着が待っているのだろうか)
(▲3三角までの局面)
(この▲3三角は「盤上この一手の好手」と山崎七段が解説されていた手)
(凛)
(渡辺竜王はしょうゆ味の五目あんかけラーメン)
(森内九段は和洋食弁当)
(凛)
渡辺竜王の手番で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は森内5時間22分、渡辺5時間14分。
(凛)
(大盤解説会場では阿部八段と山崎七段の二人が臨時で解説をされています)
(凛)
88手目△5五馬には驚きました。なんせ阿部八段があれほど言い切ってましたからね(笑)という私も△2九とだと思ってました(苦笑)。
う~ん、候補手は▲4四桂、▲2七飛でしょうか。ひねるなら▲3七桂の捨て駒もあるかもしれません。
▲4四桂は△同馬▲同銀成△2九と。ここでうまい寄せがあるならこれをやりたいです。
▲2七飛は△3三馬と急所の銀を取られるでやりにくいですが、▲3七桂に期待です。以下△3六角なら▲4五桂△同角▲4七飛。駒損ですがさばけてますし、後手も一段王なので先手が指せると思います。
(安用寺孝功六段)

図の局面から△2四同歩▲3三銀不成という順を検討していました。図の▲2四歩は▲2三歩や▲2三桂を作った手で攻めの幅を広げた手です。
(凛)

封じ手(図)から1手も動かずに1時間が経ちました。
前例から外れた封じ手の▲6八金右は恐らく森内九段の研究手で、渡辺竜王は想定外だったと感じます。後手は激しく来られて負ける順が一番心配なので、いったん緩める手は特に研究では考えにくいからです。
自然な手は△3九歩成ですが、自宅解説陣の検討では▲4二歩が厳しく、△2二玉と逃げようとしても▲1七桂△4七角成▲2七飛△同馬▲2五桂打(参考図)で攻めがほどけず先手が優勢です。変化は多いので△3九歩成だと先手優勢、と言い切るまでには至りませんが、後手としては勇気の要る手で指し切れないと思います。
他で受ける手となると、△2二銀・△2四銀・△5四金あたりが有力ですが、かなり深い所まで読まないと手をくだす事が出来ないので、冗談ではなくこのまま昼食休憩に入る可能性もあると私は見ています。
(遠山雄亮四段)
(昨日と同じく渡辺竜王はアイスコーヒー、森内九段はありませんでした)
(凛)
(立会人・谷川九段が封じ手封筒にはさみを入れる)
(谷川九段が封じ手用紙を両対局者に見えるように広げ、「封じ手は▲6八金右です」と読み上げた。谷川九段も予想外の手で「少し動揺した」そうです)
(封じ手が指された盤上)
(封じ手封筒と封じ手用紙)
(凛)
(2日目も渡辺竜王が駒箱から駒を出すところから始まる)

(駒を並べ終わると記録係・宮本三段の読み上げで封じ手の局面まで並べられた)
(その間、封じ手封筒2通は机の上で待機)
(凛)
午前9時に対局は再開され、注目の森内九段の封じ手は「▲6八金右」でした。
(凛)
【渉成園】
<日時>
■11月11日(水)14:00~15:00
NHK生中継 9:00~10:00、16:00~18:00(予定)
受付時間 8:30~ 開場時間8:45~終局(モニター観戦可能)
<会場>
渉成園内「閬風亭」(ろうふうてい)
京都市下京区下珠数屋町通間之町東入ル東玉水町
(JR京都駅より徒歩10分)
<主な内容>
「プロ棋士による解説」「次の一手クイズ」等
<入場料>
無料
<解説者>
谷川浩司九段、山崎隆之七段(予定)
<ご注意>
当日は相当な混雑が予想されます。あらかじめご了承ください。
<お問合せ先>
真宗大谷派宗務所(東本願寺)総務部
TEL:075-371-9191(月~金 午前9時~午後5時)
【東京将棋会館】
<日時>
11月11日(水)16時30分開場 17時開始
<会場>
2階研修室
<解説>
阿久津主税七段/上田初美女流二段
<入場料>
一般2,000円(各種割引有)
【関西将棋会館】
<日時>
11月11日(水) 17時開始
<解説>
桐山清澄九段
<入場料>
1200円(各種割引有)