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2009年10月29日の記事

2009年10月29日 (木)

感想戦終了と本局の棋譜

20091029_syukyoku
(感想戦は20時30分過ぎに終わった)

20091029_kifu2_2 (本局の棋譜です)

本日も観戦ありがとうございました。
第3局は11月10・11日に京都府京都市の「東本願寺 渉成園」で行われます。

(銀杏)

BS中継の案内

第22期竜王戦第2局はNHKBSによる中継も行われます。
20時50分現在、速報が行われています。
解説は塚田泰明九段、聞き手は中倉彰子女流初段、司会は後藤理アナウンサーです。

※速報   10月29日 20時50分~21時

20091028_rehearsal
(リハーサルの様子。左から後藤アナウンサー、中倉女流初段、塚田九段)

感想戦での両対局者

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(渡辺竜王。感想戦で笑みを浮かべる(左))

20091029_moriuchi6 20091029_moriuchi7
(森内九段。感想戦で考え込む(左)

(銀杏)

自宅解説棋士の感想

【飯塚祐紀七段】

Ryuou20091028_iiduka 私が本局で印象に残った手は71手目▲1八飛です。角を切った直後だけに、落ち着き払った飛車の動きが目をひきました。基本手筋なのですが、同時中継で観戦していると意外感がありました。ここでは▲3五香△同銀▲同銀△2二玉▲2四歩かな、と見ていてこの変化も難しいと思うのですが、竜を確実に作る手の価値を高く見たわけです。△2二金▲1四歩△2五桂▲1三歩成△同歩▲同飛成があるので、
1筋は必ず破れます。この周辺の形勢判断については後手の中央の厚みをどう評価するかで変わってくるのですが、あとから思えば優れた判断だったと思います。結果は何より雄弁です。細かい攻めをつなぐ技術はさすが竜王ですね。竜は最後まで1八から動きませんでしたが、攻めの主軸であったことは間違いありません。

【佐藤天彦五段】

Ryuou20091028_satou 私は83手目で▲7五歩と打ったのが印象に残りました。矢倉戦ではB面攻撃は常に視野に入れるべきですが、このタイミングでは気が付かなかった。△8四飛の局面で▲74香は誰でも見えますが、▲7五歩を打つところからしっかり読むのは大変。部分的に非常に珍しい筋で、仮に見えたとしても無意識に却下してしまいそうな順だからです。ここは右辺に目が行きがちなところで、僕は▲3四歩から激しい変化を考えていました。こちらも際どかったはずです。ただ、本譜は自陣の囲いを崩さず、実戦的な勝ちやすさを重視する渡辺竜王好みの展開。渡辺竜王も確かな自信があって打ったわけではなかったかもしれませんし、その後も難解でしたが、らしさが出た指し回しだったと思います。

【吉田正和四段】

Ryuou20091028_yoshida 序盤は珍しい出だしから脇システムに誘導して、新手も指した森内九段のペースになったと思っていました。
しかし、57手目▲1三歩は気付きにくい手で、これからは渡辺竜王が大きな駒損で形勢は難解とはいえ、一方的に攻める将棋になったのが勝因だと思います。


(銀杏)

終局直後の談話

【渡辺明竜王】
「ずっと攻めが細かったので、最後まで分かりませんでした。ずっと入玉を心配していたのですが、▲3五金(135手目)と縛って入玉が無くなったので、勝ちになったかなと思いました。作戦的には…1日目に▲7五歩(53手目)と突いていく順は想定していませんでした。定跡から外れて、どうなっているのかちょっと分からなかったです。次も変わらず頑張りたいと思います。」

【森内俊之九段】
「1筋から、すんなりと飛車を成られてしまったので…少しでも攻めが重くなってくれればチャンスがあるかと思ったのですが。なかなか、こちらから攻める展開にならなかったですね。△7三角(52手目)は一回指してみたかった手ですが、その後の端攻めがかなり強烈だったですね。連敗となりましたが、気を取り直して頑張りたいです。」

(烏)

終局直後の両対局者

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(矢倉戦を制し、2連勝とした渡辺明竜王(写真上)。敗れた森内俊之九段は受け一方の展開を強いられた)

(銀杏)

投了の瞬間

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(141手目▲4四銀を見て、森内九段が投了した。渡辺竜王が2連勝となった)

(銀杏)

渡辺竜王が勝利

Ryuou20091028_141
渡辺明竜王に森内俊之九段が挑戦する第22期竜王戦第2局は渡辺竜王の勝ちとなりました。消費時間は渡辺7時間53分、森内7時間57分。この結果、七番勝負は渡辺竜王の2勝0敗となりました。
第3局は11月10・11日に京都府京都市の「東本願寺 渉成園」で行われます。
立会人は谷川浩司九段、解説は山崎隆之七段です。

(銀杏)

20091029_ban3
(投了時の盤面)

終局近し

Ryuou20091028_135 森内九段は上部へ玉を逃がそうとしましたが、渡辺竜王の寄せは的確。135手目▲3五金まで進み、左右挟撃の形となりました。控え室では終局近しの雰囲気です。

(銀杏)

森内九段、徹底抗戦。渡辺竜王、残り10分

Ryuou20091028_126 図は126手目△2二金まで。森内九段は徹底抗戦の構えです。駒の損得は金と桂香の2枚換え。いつの間にか、渡辺竜王の駒得となっています。渡辺竜王は考慮中に残り10分となりました。森内九段は残り18分です。

(銀杏)

18時30分ごろの控え室

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(18時30分前、森内九段は残り30分を切った)

(銀杏)

18時過ぎの控え室

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(18時過ぎの控え室。現地控え室では先手優勢)

(銀杏)

18時のモニターの様子

20091029_monitor3
(18時のモニター。森内九段は残り40分を切った)

(銀杏)

渡辺竜王、飛車を捕獲

Ryuou20091028_111 図は111手目▲7二金の局面。105手目▲2四歩から左右の攻撃を仕掛けた結果、渡辺竜王は後手の飛車を捕獲しました。渡辺竜王は遊び駒がなく理想的にさばけています。森内九段が受ける展開が続き、反撃に移れません。

(銀杏)

17時40分のモニターの様子

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(森内九段が108手目に△5二歩と受けて踏ん張る。残り時間は渡辺竜王25分、森内九段53分)

(銀杏)

厳しい垂れ歩

Ryuou20091028_105 森内九段の102手目△8二飛に7四金△5三銀▲2四歩と進みました。控え室では好手の評判。△同角と取ると、▲1一龍△3三角▲2三桂と進むと攻めが決まります(参考図)。▲1一龍の局面は「▲2三桂と▲1二香成の両狙いが受かりません」と佐藤天五段。

Sanko9 20091029_hikaeshitsu5
(▲2四歩と垂らされて、橋本七段は「負けました」とばかりに思わず頭を下げた。控え室の見解は先手良し)

(銀杏)

102手目△8二飛の佐藤天五段の見解

Ryuou20091028_102_2 先手は▲7四金と出て行って、飛車を目標にしながら攻めるのが有力です。後手はそれをどう防ぐか。△7一銀と引いていなしに行くのでしょうか。△1六歩と垂らされる暇を与えたくないので、先手もそんなにゆっくりはできないです。▲6一角の攻撃力が高いので、それを起点に攻めをつなげられるかどうか。逆に、後手はなんとかこの角を追うか、ぼける展開にしたいところです。現局面は先手が攻めているので調子良く見えますが、駒損も大きい。まだまだ大変だと思います。

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(佐藤天五段も先手良しと見ているがまだまだ難しいところはあるようだ)

(銀杏)

受けを強いられている森内九段

Ryuou20091028_102 図は102手目△8二飛の局面。渡辺竜王の攻め、森内九段の受けの展開が続いています。「(前と比べて)先手がさらに良くなったと思います」と吉田四段。後手が逆転を見出すには「入玉まで行かなくても、3六のと金を生かして手厚くなかなか寄らないようになればわからなくなります」とのことです。飯塚七段も「 先手好調です。後手は駒が多いのですが狙われている駒も多いです。後手は上部脱出で粘るのでしょう。先手は飛車を攻めるのが早いかもしれません」と解説。

(銀杏)

ホテルニューオータニ高岡

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(ホテルニューオータニ高岡。ホテルニューオータニ創業者の故・大谷米太郎氏は高岡市の隣にある小矢部市出身。ホテルの5階に結婚式場がある)

(銀杏)

95手目▲2六歩の局面の飯塚七段見解

Ryuou20091028_95 95手目▲2六歩の局面で、飯塚七段に見解をうかがいました。「と金をまともに▲3七桂で払われてはたまりませんから、△3六と▲2五歩△同銀となりますが、そこで▲7四歩の歩の補充が利くのが大きいです。形勢は55対45で先手良しと思います。実際、先手は駒損ですからね。微差だと思います。」と飯塚七段。

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(飯塚七段の形勢判断。先手がリードしているという見解だ)

(銀杏)

各地の大盤解説会

第22期竜王戦第2局は各地で大盤解説が行われます。

○現地「ホテルニューオータニ高岡」

【日時】 10月29日 9時~随時
【会場】 「ホテルニューオータニ高岡」4階 鳳凰
【解説者】郷田真隆九段、橋本崇載七段 他
【入場料】1,000円(2日通し1,500円)
【備考】 「次の一手クイズ」では正解者に竜王戦記念扇子など贈呈致します
【問合せ】読売新聞北陸支社竜王係 0766-26-6825

○東京・将棋会館

【日時】 10月29日 16時30分開場、17時開始
【会場】 東京・将棋会館2階研修室
【解説者】木村一基八段 鈴木環那女流初段
【入場料】一般2,000円、各種割引あり
【備考】 全席自由・70席
     ※ 次の一手終了後の入場は500円割引。当日の道場の手合カード提示で500円割引(割引サービスの併用は出来ません)
【問合せ】〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
     日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)

○関西将棋会館

【日時】 10月29日 17時~
【解説者】山崎隆之七段
【入場料】一般1,200円(各種割引あり)

16時ごろの控え室

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(左から橋本七段、村田四段、郷田九段。ファッションに気を遣う橋本七段は午前と午後でシャツとネクタイが違う)

(銀杏)

大盤解説会の様子

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(15時30分ごろの大盤解説会場。満員となっている)

(銀杏)

中盤戦たけなわ

Ryuou20091028_92 図は92手目△7三歩まで。1筋を中心にした攻防が続いていましたが、渡辺竜王が83手目▲7五歩~▲7四香と左辺から攻めたことで戦場が広がりました。森内九段は△7三歩と打って香を除去しようとしています。無条件で香を取れれば後手の銀得となります。
ただし、現状は先手持ちの意見が多いです。先手が駒損ながら、駒の効率や玉形の差が大きいようです。
(銀杏)

85手目▲7四香での吉田四段の見解

Ryuou20091028_85 83手目▲7五歩は歩切れになるので全く検討されていませんでした。△8四飛に85手目▲7四香は有力と見られていました。△6四角▲7二香成の時に銀の逃げ場所が難しいです。どこかで▲6五歩と角を追ったり▲3七桂で駒補充する手もあり、先手が指せるのではないかと見られています。

(銀杏)

2日目午後のおやつ

15時になり、2日目午後のおやつが出されました。
渡辺竜王がスフレチーズケーキとホットコーヒー。森内九段がフルーツロールとホットレモンティ。

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(渡辺竜王がスフレチーズケーキとホットコーヒー。森内九段がフルーツロールとホットレモンティ。飲み物は対局室でカップにいれます)

(銀杏)

14時45分ごろの控え室

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(14時45分ごろの控え室。84手目△8四飛の局面まで進んでいる。写真右の中倉女流初段が手に持っているのは富山県の郷土料理である、ます寿司)

20091029_monitor
(ふとモニターを見ると、記録係の菊地三段の姿がない。トイレに行ったようだ)

(銀杏)

銅器の街 高岡

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(金屋町通り。古くから高岡銅器産業の中心の町だ。千本格子の家並みや銅片が敷き込まれた石畳が続く)

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(高岡鋳物発祥の地の石碑)

(銀杏)

高岡市内(1)

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(土蔵造りの家が立ち並ぶ(写真左)。大正3年に建てられた赤レンガの建物(写真右)。現在でも銀行として活躍している)
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(鳳鳴橋に設置されている鳳凰の像。前田利長が、詩篇「詩経」の中の一節「鳳凰鳴矣于彼高岡(鳳凰鳴けり彼の高き岡に)」をもとに高岡と名づけた)

(銀杏)

村田顕弘四段が控え室へ

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(富山県出身の村田顕弘四段が控え室を訪れた。明日には対局があるという。竜王戦では昇級決定戦を勝ち上がり、5組昇級を決めた)


(銀杏)

82手目△3七歩成での飯塚七段の見解

Ryuou20091028_82 先手の竜対後手の中央の厚みという図式です。△3七歩成が▲3五香を消しつつ△4七との催促を見せて味のいい手です。普通の手は▲2六歩ですが△4七と▲2五歩△4六角▲2四歩△6九銀(参考1図)が△7八銀成▲同玉△7七飛成以下の詰めろで後手勝ちです。この一直線のたたき合いは△5六歩が目一杯好手になった感じがします。

Sanko8 戻りますが、77手目▲2三とが意外な感じを受けました。▲3五香はどうだったのでしょうか?このあたりは感想戦で出るでしょうから対局者のコメントを聞いてみたいところです。
現局面では森内九段の受けが成功しつつあるように思います。ですが、攻めているのが渡辺竜王ですからね。午後開始早々の竜王の攻めに注目です。


(銀杏)

対局再開時の両対局者

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(2日目午後とあって、両対局者の表情は険しい)20091029_watanabe4
(△3七歩成に考える渡辺竜王)

(銀杏)

森内九段、82手目に△3七歩成を着手

13時30分になり、対局が再開されました。森内九段は少し考えて△3七歩成を着手しました。控え室でも予想されていた手です。
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(銀杏)

昼食休憩時の対局室

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(昼食休憩時の盤面。81手目▲1二飛成で昼食休憩入りした)

20091029_kifu_2(昼食休憩までの棋譜用紙)


(銀杏)

2日目昼食

2日目の対局者の昼食は渡辺竜王が寿司膳、森内九段が紅葉弁当。

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(対局者の昼食は渡辺竜王が寿司膳(写真左)、森内九段が紅葉弁当(写真右))

(銀杏)

2日目昼食休憩

Ryuou20091028_81 図の81手目▲1二飛成で森内九段が6分使って昼食休憩に入りました。消費時間は渡辺5時間27分、森内5時間21分。対局は13時30分に再開されます。

(銀杏)

渡辺竜王、飛車を成り込む

Ryuou20091028_79 55手目1四歩から1筋を中心にした攻防が続いています。55手目▲1四歩から図の79手目▲2四歩までの24手のうち15手が1筋の指し手です。現在、▲2四歩の局面。△同銀に▲1二飛成は妥当なところで、渡辺竜王は飛車の成り込みに成功しました。ただし、図の▲2四歩では▲3五香も有力だったようです。▲2四歩以下は△同銀▲1二飛成に△3七歩成からと金を攻めに使う手順が検討されています。

(銀杏)

銅像など

高岡は前田利長が高岡城へ入城して高岡の町を開いたときに、町の繁栄を図るために鋳造師を呼び寄せて銅器の鋳造を始めたことがきっかけになり銅器の製造が非常に盛んです。

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(高岡の街中や古城公園などに銅像は多く見られる。写真右の右側は開町400周年記念マスコットキャラクターの「利長くん」)

(銀杏)

右辺へ脱走狙う森内九段

Ryuou20091028_72 森内九段は71手目▲1八飛に△2二玉とし、以下▲1四歩△2五桂▲1三歩成△3一玉と進みました。手順を見て分かるように、森内九段は玉を右辺(3筋方面)に逃がしました。

(銀杏)

71手目▲1八飛での佐藤天五段の見解

71手目▲1八飛での佐藤天五段のコメントですRyuou20091028_71 「65手目は▲1三角成も有力でしたが、▲1一歩成の方を選択しました。本譜の先手の指し方は後手玉が狭いため攻め合いになりづらいです。細いですが、自分だけ攻める展開にしたいということでしょう。この▲1三角成の筋は62手目のような形(△3三銀△2二玉型)で出てくることが多いですが、本局は先に1一に玉が落ちています。これが▲1一歩成と成り捨てた効果で、玉が右辺に逃げていく場合に先手が得する意味がある。ただ、後手も△3四銀と立っているので3三からの脱出ルートが開けています。

Sanko6そういう意味で、現局面ではまず(1)△2二玉が考えられます。以下▲1四歩△2五桂▲1三歩成△3三玉(参考1図)▲2三とが一例。 △同金には▲1二飛成(▲3五歩)、 △同銀には▲3五香で攻めが繋がると見ているのでしょう。

Sanko7 ほかに(2)△2二金もあるかもしれません。1一で頑張って成り捨てを咎める意図です。以下単に▲3五香と打つか、▲1四歩△2五桂▲1三歩成△同歩▲同飛成△1二歩(参考2図)にどこかに竜を引く順が有力です。後手はここで間違えて攻めを繋がれてしまうと劣勢に陥ってしまうので、どういう方針で行くか非常に難しい。受けが駄目なら攻め合いも考えなければいけません。いずれにせよ、ここは長考になりそうです。

(銀杏)

11時過ぎの大盤解説会

現地では午前中から大盤解説会が行われています。
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(午前中ながら多くの人が大盤解説会へ観戦に来られた(写真左)。熱弁ふるう橋本七段(写真右)

71手目▲1八飛の局面について「駒損して駒が下がるようでは、第一感は後手優勢に見えますね。ただ、具体的にどう指すかと言われると分かりません」と橋本七段。

(銀杏)

前田利長墓所

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(ホテルニューオータニの南東方向に前田利長の墓所がある)

(銀杏)

瑞龍寺、八丁道

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写真左は前田利長の菩提寺である瑞龍寺。1997年に国宝に指定された。記者が訪れたときは拝観時間を過ぎていて中を見ることはできなかった。
写真右は八丁道。前田利長の墓所と瑞龍寺を東西に結ぶ。距離が約8丁(870メートル)であることから名づけられた。

(銀杏)

前田利長像

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(昨日も紹介した前田利長像。高岡を開町した武将だ。像が瑞龍寺へいく途中や高岡駅南口に設置されている)

(銀杏)

▲1一歩成に意外の声が上がる

Ryuou20091028_65 渡辺竜王は長考の末に▲1一歩成と歩を成り捨てました。控え室では意外そうな声が上がりました。森内九段はすぐに△同玉と取ります。▲1三角成△同桂▲1四飛に△1二歩と受けられます。

(銀杏)

10時45分ごろの控え室

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(控え室で検討する橋本七段(写真左)。郷田九段は観戦記者に解説(写真右))

(銀杏)

封じ手の封筒

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(封じ手用の封筒(左)。持ち駒の歩から1二の地点に矢印が引かれている(中央)。渡辺竜王の封じ手は▲1二歩(右))

(銀杏)

64手目△3四銀の局面 吉田四段見解

Ryuou20091028_64_2 「△3四銀は▲1三角成△同桂▲1四飛の後に3五に歩や香を打たれるのが厳しいので指しにくいと見られてました。先手は▲1一歩成△同玉▲1三角成か、単に▲1三角成の2つが有力です。

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(吉田四段は先手が指せると見ています)

(銀杏)

森内九段、最強の△3四銀

Ryuou20091028_64 森内九段は1時間6分の長考で△3四銀と角取りに出ました。玉が3三に逃げる含みもあります。「これは最強の手ですね。おそらく、前日のうちに考えていたでしょう。△3四銀には▲1三角成といくのは間違いないでしょう」と橋本七段。橋本七段は▲1八飛△5六歩▲1二歩△3四銀▲1三角成△同桂▲1四飛△6九角▲3五歩△4七角成▲1三飛成△3一玉▲3四歩△4六角(参考図)の変化を調べています。

Sanko5

(銀杏)

2日目午前のおやつ

20091029_icecoffee_3 10時になり、2日目午前のおやつが出されました。
渡辺竜王がアイスコーヒー。森内九段の注文はありませんでした。

(渡辺竜王の午前のおやつはアイスコーヒー。森内九段は1日目に続いて午前のおやつは注文しなかった)

(銀杏)

63手目▲1二歩以下の変化

Ryuou20091028_63_2 図の63手目▲1二歩に森内九段が45分以上考えています。
その間に、自宅解説棋士が検討を続けています。
飯塚七段「△1二同玉以下、▲1三角成△同桂▲1四飛△2二金▲3五香△6九角▲3三香成△同金右▲3四歩△4三金▲3三銀△1一香といった展開で考えていました。しかし、今見ると後手も怖い感じがします」


Sanko 佐藤天五段「途中はわかりませんが、その変化は最後、▲1三飛成△同金▲2四桂(参考1図)で寄っていませんか?」
飯塚七段「すみません。△1二同玉は先手持ちに修正します(笑)」


Sanko4 佐藤天五段「▲1二歩で、指しにくいかもしれませんが△5七歩成はありそうです。▲同銀なら△3七歩成▲1三角成△同桂▲1四飛△2五桂▲1一歩成△2四銀▲1二飛成△3三玉(参考2図)…こうなれば後手もやれるのでしょうか。途中、△3七歩成に▲1一歩成から強攻する変化もあります」


Sanko3 佐藤天五段「△5七歩成に▲同金は、△7六歩▲同銀△同飛▲1一歩成△同玉▲1五歩△同歩▲1三角成△同桂▲7七香(参考3図)。無理筋っぽいですが、この変化は後手も嫌かもしれません。△5七歩成自体は、自分から拠点を消すことになるので味は良くないです」(佐藤天五段)

(銀杏)

封じ手開封

20091029_fuujite_2 20091029_fuujite1
(封じ手の入った封筒と開封するためのハサミ(写真左)。封じ手を開封する立会人の郷田真隆九段(写真右)

20091029_fuujite2
(封じ手は▲1二歩。渡辺竜王がピシッと着手して2日目の対局が始まった)

(銀杏)

朝の両対局者

20091029_watanabe2 20091029_moriuchi2
(1日目の指し手を再現する両対局者)

(銀杏)

対局前の様子

20091029_asa2 20091029_moriuchi1
(森内九段は10分以上前から対局室に入っていた(写真左)。森内九段は目を閉じて渡辺竜王を待つ(写真右))

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(8時53分ごろ、渡辺竜王が入室した(写真左)。渡辺竜王が駒袋を開ける(写真右))

(銀杏)

封じ手は▲1二歩

Ryuou20091028_63_3
1日目の指し手が再現され、封じ手が開封されました。
封じ手は▲1二歩。郷田九段や飯塚七段、佐藤天五段が言及していた手です。

(銀杏)

封じ手予想の投票集計

Ryuou20091028_62
昨晩の封じ手予想の集計は以下の通りです。25名の方に投票がいただきました。
あと15分ほど後に封じ手が開封されます。

▲1三角成…7票
▲7六銀…6票
▲1二歩…5票
▲5五歩…3票
▲5六金…2票
▲7六歩…2票
▲9八香…2票
▲1六飛…1票
▲3四歩…1票
▲5八飛…1票

(銀杏)

2日目 朝

おはようございます。銀杏です。
2日目の朝も快晴です。
本日もよろしくお願いします。

20091029_asa1
(鳳鳴橋から見た朝日)

(銀杏)

竜王戦将棋道場

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