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2007年12月の記事

2007年12月13日 (木)

第20期竜王戦第6局棋譜用紙

Ryuoh20201
本局をもちまして、第20期竜王戦は終了しました。観戦してくださった皆様、ありがとうございました。

※棋譜コメント欄に局後のコメントを追加しました。

(烏)

共同インタビュー

1時間ほどの感想戦が終わった後、渡辺竜王を囲んで共同インタビューが行われました。

--いまのお気持ちは。
「竜王の防衛は毎年目標のひとつにしていますので、ホッとしています」

--本局を振り返って。
「慣れない展開なので自信がなかったです。▲5六金(45手目)と打ったところは自信がなかったです。▲5五銀(83手目)と角を取れて好転したと思いました。けれど△8八銀不成(92手目)で手が止まってしまって。あのあとは1分将棋でわけが分からなくなりました。
玉を左に追ってようやくよくなったと思いました。勝ちを意識したのは▲4三香成(121手目)と成ったところです」

--来期防衛したら永世竜王ですが。
「何度もあるチャンスではないので、ぜひ来年は頑張りたい。1回ダメだと先に伸びてしまいますから」

--来年の目標は。
「2つめのタイトルですね。毎年同じことを言っているのですが…」

--竜王戦とは相性がいいですね
「内容的にいい将棋を指せている気はします。特に調整してはいないのですが。7番勝負は自分の実力以上のものが出ていると思います」

--シリーズの印象は。
「今日の将棋は難しかったですね。印象に残る将棋が多かったです」

--本局は珍しい戦型でした。
「いつもと反対を持っているようでした。不慣れな戦型なので変な手が出なければいいなと思っていました。佐藤さんは慣れているのでしょうけど」

--△3二金など意外な手がでましたが。
「2手目△3二金は予想していた作戦ですが、△5二飛(8手目)はさすがに驚きました。△3三金(30手目)はまったく考えていませんでした。△4四金から△3五金の筋を見せられて困りました。金を上がられてからは自信がないです」

--渡辺さんも佐藤さんも調子がよくないと言われていましたが。
「今年こんなに負けたのははじめてなのでとまどった部分もあります。自分では調子が悪いとは思っていませんでしたが結果は悪かったですね。佐藤さんも1局目の中盤でミスをしたのはらしくないと思いました」

--賞金の使い道は。
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「どうですかね…。家のローンを払うということになりますか(笑)」

(桜木)

終局直後の談話 佐藤二冠

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--本局を振り返って。
「…そうですね。…途中、攻めと受けの判断がまずかったですね」

--本局は有利な局面があったと思いますが。
「途中、勝つチャンスはあったと思いますけど…」

--シリーズ全体を振り返って
「…残念ですけど、全力を出した結果なので仕方がないと思っています」

(桜木)

終局直後の談話 渡辺竜王

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--本局を振り返って。
「非常に難しい将棋でした。苦戦を意識している時間の方が長かった。最後は自玉が安全になったので勝ちになったかなと思いました」

--これで4連覇です。
「…そうですね。非常にうれしいですね。はい」

--シリーズ全体を振り返って。
「終盤でミスをいくつかしてしまったんですが、全体としてはよく指せたと思います」

--調子がよくなかったと言われていたが。
「今年はよくなかったのですが、そこから得るものもあったので、それを竜王戦に生かせたかなと思います」

(桜木)

終局写真2

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(両者の談話を取った後、感想戦が始まった)

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(渡辺竜王。4連覇は竜王戦史上初)

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(佐藤二冠。工夫の構想も実らず)

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(ひざを抱える姿勢の佐藤二冠)

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(感想戦が進むにつれ、表情がほころんできた)

(桜木)

終局写真

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(勝って防衛を決めた渡辺竜王)

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(佐藤二冠は昨年に続いての敗退となった)

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(対局室には報道陣がなだれ込んだ)

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(感想戦前に両対局者にインタビューが行われた)

(桜木)

終局直前の対局室

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(133手目、▲1三銀を着手する渡辺竜王)

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(首を傾げ扇子を額に当てる佐藤二冠)

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(眼鏡の上からおしぼりを当てる)

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(眼鏡を外し顔をぬぐう)

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(「負けました」とはっきりした声で投了を告げ、頭を下げた)

(桜木)

渡辺、竜王防衛 史上初の4連覇

2007zumen135teme
第20期竜王戦7番勝負第6局は19時28分、135手で渡辺竜王が勝ち4勝2敗で竜王防衛、4連覇を達成しました。持ち時間各8時間のうち残りは双方1分です。

(桜木)

18時45分までの棋譜

92手目△8八銀不成で渡辺竜王が大長考し、持ち時間を使い切り1分将棋に突入しています。93手目▲9八飛まで進んでいます。

▲7六歩    △3二金    ▲5六歩    △3四歩
▲5五歩    △4二銀  ▲5八飛    △5二飛
▲3八銀    △6二玉    ▲4六歩    △7二玉
▲9六歩    △5一銀    ▲4七銀    △6二銀左
▲9五歩    △8二玉    ▲7七角    △7四歩
▲6八銀    △7二銀    ▲5七銀    △6四歩
▲5六銀直  △6三銀右  ▲3八金    △7二金
▲4九玉    △3三金  ▲4五銀    △1四歩
▲6六角    △4四金    ▲同 銀    △同 歩
▲7七桂    △4二飛    ▲8五桂    △6五歩
▲4八角    △8四銀    ▲8六歩    △1三角
▲5六金    △3三桂    ▲3九玉    △7三桂
▲8八飛    △4五歩    ▲同 歩    △5四歩
▲同 歩    △同 銀  ▲9四歩    △同 歩
▲9二歩    △同 香    ▲7五歩    △5五歩
▲4六金    △4五銀    ▲同 金    △同 桂
▲4六歩    △5六歩  ▲同 銀    △4六角
▲9三歩    △同 香    ▲7四歩    △8五銀
▲同 歩    △5七桂成  ▲4七歩    △4八成桂
▲同 金    △3六桂  ▲同 歩    △2八角打
▲4九玉    △5五角    ▲同 銀    △3九金
▲5九玉    △5五角成  ▲9八飛    △5二飛
▲5八銀    △8七銀   ▲9七飛    △8八銀不成
▲9八飛

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(桜木)

18時の局面

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局面は△5五角成に渡辺竜王が▲9八飛と寄ったところ。次に▲7五角という詰めろ飛車取りの厳しい一手があります。手の流れや時間の使い方から「佐藤二冠に誤算があったのだろう」と言われています。先手優勢のようです。
18時となり衛星放送の竜王戦中継が終了しました。ダイジェスト放送は24時55分から15分間の予定です。

(桜木)

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