2007年11月14日 (水)

△9三桂の真相

現局面は△1六歩(上図)まで。控え室では真意を測りかねていた56手目△9三桂(下図)ですが、指し手が進むにしたがって全容が明らかになってきました。

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△9三桂では△7三桂が自然に映りますが、それだと現局面から▲8三歩成△8五歩▲同桂△8三飛▲7三桂成と進んだときに成桂の位置が違ってきます。本譜の形で上記の変化に進むと成桂の位置は9三。つまり相手の成桂の位置を悪くするために、あえて働きの弱い端に桂を跳ねたということのようです。

(烏)