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第63期王座戦五番勝負第1局

2015年9月 2日 (水)

ご観戦ありがとうございました

Dsc_0408 本日はご観戦ありがとうございました。第2局もお楽しみに。

(吟) 

感想戦

Dsc_0373 (勝った羽生王座は4連覇へ向けて好発進)

Dsc_0380 (佐藤八段はタイトル初挑戦初白星は2局目以降に)

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Dsc_0402 (渡辺棋王、阿久津八段も感想戦を見つめる。感想戦は23時12分に終了した)

(吟) 

 

終局直後

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―― 一局通しての感想をお願いいたします。

羽生 そうですね。ちょっと変わった出だしだったのですが、仕掛けられて、どのくらい凌げるかというところで、けっこう微妙な局面が続いていたのかなと思います。

―― 自信が出てきた局面は?

羽生 ▲2一飛と打ったところは調子がいいんじゃないかなと思ったのですが、際どいのでハッキリはよく分かりません。

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―― 本局を振り返っていただくと。

佐藤 仕掛けてから、ずっと難しい戦いが続いていたと思います。そういった中で、こちらが先に間違えてしまったと。

―― どの辺りでしょうか。

佐藤 調べてみないと分からないのですが、△7一金と寄ったのが、あまりよくなかったかなと思います。

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(吟) 

羽生王座が先勝

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109手まで羽生王座が勝ちました。終局時刻は22時3分、消費時間は▲羽生4時間55分、△佐藤4時間59分。五番勝負は羽生王座が先勝。第2局は9月17日(木)大阪市「ウェスティンホテル大阪」で行われます。

(八雲)

先手勝勢

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△4八角に対して羽生王座がしっかりした手つきで▲2八玉と上がった局面。▲4二飛△6三玉▲7四銀△5四玉▲2四飛成で合駒請求して先手が勝勢といわれている。
中村太地六段はじっとモニターを見ている。終局近しの雰囲気だ。

(吟)

激戦に

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▲2一飛に後手が△3一歩と受けた局面。図から▲2四桂△5七成銀で▲3二桂成は詰めろになっていない。「これは混戦ですよ」と渡辺棋王。後手が悪いと思われていたが佐藤八段が猛追して形勢が接近している。
△3一歩まで残り時間は▲羽生王座25分、△佐藤八段9分。

Dsc_0340 (形勢が難しくなればなるほど笑顔がでる。棋士の習性だろうか)

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(吟) 

20時40分の対局室

Dsc_0333 (20時40分の対局室モニター)

__kifu_for_windows_pro_v6_63_21__10 図は▲6二歩に△7一金と寄った局面。永瀬六段は▲3六香△3四歩に▲4六馬△2一飛▲2四桂や▲3五香と近づけて打ち△3四歩に▲3六桂の攻め筋を例として挙げてくれた。「いろいろあるので時間を使いたいところですね」と話してくれた。

(吟) 

20時10分の控室

Dsc_0327 (控室からの夜景)

Dsc_0329 (検討に熱が入る佐藤紳哉六段)

Dsc_0331 (佐藤紳哉六段と継ぎ盤をはさんでいるのは三枚堂達也四段。阿久津八段は中村太地六段の継ぎ盤を見る)

(吟) 

先手優勢

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控室の検討通りに進んでいる。△6七銀成に「▲5八歩と打ったらどうするのだろう」と阿久津八段。△6六銀不成▲同角△同桂▲4八玉で先手が受け切れそうですが、玉の近くで戦っているので、対局者はまだ怖いでしょうね」と続けてくれた。

(吟) 

後手の攻めが細い

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図は19時15分の局面。ここで▲5五馬と引く手が考えられる。▲5五馬にモニターを見ていた阿久津八段は「『やるしかない』ということか」とつぶやく。やるしかないとは△7七飛成▲同角△5七銀打とする順。高見五段はこの攻めを細いと見ている。阿久津八段も「先手が受け切れそう」と話す。△5七銀打に▲5九玉△6七銀成に▲5八歩や▲5六馬が具体的に受ける順だ。

Dsc_0227 (羽生王座は佐藤八段の攻めを余すことができるか)

(吟) 

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