第62期王将戦七番勝負第3局 Feed

2013年2月14日 (木)

20130213_81 81手目▲9五玉まで。先手良しと見られています。押さえ込みが重要と1日目から言われていましたが、先手はと金の厚みで飛車を押さえ込んでいます。渡辺竜王は熟考して手段を探しています。
屋敷九段「▲8四歩はいい手の感触がありますね。先手がいいですが、玉が流れ弾に当たらないように気をつけたいですね。後手は方針が難しいですね。と金がいるので、直接先手玉に攻めるのは難しいです。ですから、駒を取りに行くことになりそうです。例えば△2六香と飛車を狙いたいですね」
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(対局者の草履。左が渡辺竜王、右は佐藤王将

20130213_71佐藤王将は上部を開拓しています。と金をたくさん作れば、上部が厚くなるだけではなく、後手の飛車を詰ますことも可能です。
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(大盤解説会は100人以上の方が来られている。屋敷九段、佐藤秀七段の解説も熱が入る)

20130213_63図は63手目▲8七玉まで。控室で屋敷九段は「俺が王将だ、という手ですね。有力です」と話していた気迫のこもった仁王立ちです。実に力強い。佐藤王将らしい指し回しです。
玉自ら上部に繰り出して攻めを押さえ込んでしまおうとしています。
佐藤王将は51手目▲7九玉に1時間46分考えています。6八玉型の時点ですでにこの局面を想定していたのかもしれません。恐るべき構想力です。

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(控室に大船渡名物の「かもめの玉子」の差し入れがあった。画像の左上には姉妹品の「かもめのショコらん」も。製造しているさいとう製菓は津波で被災したが、その翌月には営業を再開した)
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(白あんをホワイトチョコレートでコーティング)