2018年2月20日 (火)

終局直後

Photo_89 (終局直後、余韻の残る対局室)

すぐに主催紙インタビューが行われました。まずは久保王将から。

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――相振り飛車戦となりました
久保 定跡形とは違って一手一手が難しい戦いが続きました。

――封じ手で仕掛けました
久保 1手待ちたいところでもあったりして、迷いました。

――仕掛けに成算はありましたか
久保 うまくいっているようでそうでもないようなという感じで、こちらの玉形が薄く、怖いところでもありました。

――その後はいかがでしたか
久保 端からの攻めが手になりそうになく、自信がないところもありました。

――こうやっておけばよかったというような手はありますか
久保 100手目に指した△1一飛をもっと早く指しておけばよかったかもしれませんが、手の組み合わせが難しかったです。

――勝ちになったと思われたところは
久保 120手目に△4一飛と回って詰みに利いてきそうなところになって、いけそうかなと。ただ、最後まで分からない将棋でした。

――3勝目を挙げて、防衛まであと1勝となりました
久保 次に向けて、またしっかり準備していきたいと思います。

続いて豊島八段にインタビューが行われました。

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――今シリーズ3度目の相振り飛車戦を選ばれました
豊島 予定の作戦でした。

――封じ手のあたりはいかがでしたか
豊島 攻められるのはかなり嫌でしたが、どう待ってどう受けるか難しいところでした。ただ、本譜はちょっとしっくりこない展開になってしまいました。

――その後はいかがですか
豊島 ▲5五桂(79手目)と打ったあたりは難しくなったように思ったのですが、まだ悪かったかもしれないです。

――終盤はいかがでしたか
豊島 △7五桂(92手目)と打たれたところは何かありそうに思ったのですが分かりませんでした。▲6三銀成(101手目)でなく▲8一銀だとどうだったかですが、それでもダメかもしれないです。本譜は△7四銀(104手目)ではっきり悪くなったように思いました。

――これでシリーズは1勝3敗となりました
豊島 切り替えて頑張ります。

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