2017年2月

2017年2月28日 (火)

A241 (検分後に揮毫が行われた。大きな紙を前に、字の配置を考える郷田王将)

A281 (流れるような筆遣いが郷田流。6枚の紙にそれぞれ違う言葉を書いた)

A284 (郷田王将の関防印は「無心」。ただひたすら盤に向かう)

A292 (久保九段もまずは構想を練る)

A313 (久保九段の揮毫は「遊心」など3種)

A323 (久保九段の関防印は「蝶舞」。華麗なさばきを連想させる)

A216 (第5局の先手は郷田王将、ここまで1勝)

A222 (後手は久保九段、ここまで3勝、王将奪取にあと1勝)

A230 (検分の様子)

A268 (使用される駒は児玉龍児作、錦旗書)

A202 (窓の外には「加茂湖」が広がる。海水と淡水が入り交じる汽水湖である)

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A191 (写真手前は加茂湖、奥は両津湾)

郷田王将は東京駅から新幹線で、久保九段は伊丹空港から飛行機で、それぞれ新潟入り。新潟から佐渡の両津までは、佐渡汽船(第5局協賛)のジェットフォイルで移動しました。第64期第5局は前日欠航、対局当日に渡航というトラブルがありましたが、今回は快適な船旅でした。

両津港に到着すると、郷田王将と久保九段は、日本将棋連盟佐渡支部や現地関係者のみなさんから熱烈な歓迎を受けました。佐渡支部は支部設立50周年を迎えた、歴史ある支部です。

A011 (新潟港にて、左から佐藤秀司・日本将棋連盟常務理事、郷田王将、佐藤義八段)

A091 (久保九段は観戦記者の加藤昌彦・指導棋士六段と談笑していた)

A049 (新潟から両津までの航路は、好天に恵まれた)

A073 (カーフェリーが港を行く)

A100 (関係者が乗船したのはジェットフォイル「ぎんが」)

A121 (1時間5分の航路。揺れはほとんど気にならなかった)

A140 (佐渡に到着。山頂に雪が見える)

A148 (対局者は船を降りると、声援と拍手で出迎えられた)

A152 (左は佐渡支部幹事長の光村克己さん、右はサドッキーくん)

A063 (新潟港の港湾資料室、以前運行していたジェットフォイル「みかど」の模型)

郷田真隆王将に久保利明九段が挑戦する第66期王将戦(スポーツニッポン新聞社・毎日新聞社主催)、七番勝負第5局は3月1・2日に新潟県佐渡市「佐渡グリーンホテルきらく」で指されます。第4局を終えて、郷田王将1勝、久保九段3勝です。

第5局の先手は郷田王将。対局開始は9時。持ち時間は各8時間。1日目の18時以降に封じ手。立会人は佐藤義則八段、副立会人は田村康介七段、記録係は井田明宏三段。「将棋プレミアム」は1日目が無料中継、2日目は有料で、解説は飯島栄治七段、聞き手は貞升南女流初段。

棋譜コメントは銀杏、ブログ更新は牛蒡が担当します。よろしくお願いします。

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2017年2月14日 (火)

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第66期王将戦七番勝負第4局は△3七桂成まで、100手で郷田王将が勝ちました。終局時刻は18時27分。消費時間は▲久保7時間53分、△郷田7時間41分。第5局は3月1日(水)から2日(木)にかけて、新潟県佐渡市の「佐渡グリーンホテルきらく」で行われます。

Photo_89 久保九段は飛車を見捨てて金を投入。根性の粘りを見せました。しかし、△5四角と飛車を落ち着いて取られて、控室では終局に備える動きが出始めています。

Photo_91 (18時ごろ、対局室への移動に備え、コートを着た井上九段)

 

Photo_88 郷田王将はノータイムで△4五角と飛車取りに打ちました。また△2五桂以下の寄せも見せており、決め手になっていてもおかしくありません。控室は慌ただしくなってきました。

Photo_86 図から△4八金▲3九角△同金▲2八銀(下図)と進行しました。

Photo_87控室ではここで△2九金が示されており、対して▲同銀は△2五桂と打ち、(1)▲1八玉は△4五角が詰めろ飛車取り。(2)▲2六玉は△3四桂で寄り筋で、久保九段が△2九金を軽視している可能性もあるのではないかと言われています。