本局は中日新聞・北海道新聞・東京新聞・神戸新聞・徳島新聞・西日本新聞の各紙上において、中平邦彦氏による観戦記が8月21日~9月1日に掲載予定です。詳しくはそちらも合わせてご覧ください。
第2局は7月23・24日(火・水)、兵庫県神戸市「中の坊瑞苑」にて行われます。どうぞお楽しみに。本局のご観戦ありがとうございました。
(吟)
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]]>―― 途中まで前例のある将棋で▲2四歩から本局は▲4四歩(59手目)でした。
羽生 まあちょっと後手もこの変化が不気味だったので、やってみたのですが。 うまくいっているかは微妙ですね。こちらもどんどん歩で駒を取られる 形なので。際どいと思って指していました。
―― 終盤もギリギリだったと思うのですが。
羽生 そうですね。△1一角(74手目)と打たれて、そこで寄せがちょっと分から なかったですね。なかなか明快な筋が見えなかったです。
―― 勝ちを意識されたのは?
羽生 本当の最後です。▲3三角成で。
―― 後手で受ける立場になったのですが、分かれはいかがでしたか?
行方 自分も経験のある格好で、気がついたら変化しづらい展開になって しまいました。ちょっと△1一角に致命的な誤算があって。
―― 誤算というのは?
行方 ▲3三金に△同角と取るつもりだったのですが、▲5五角が詰めろ 逃れの詰めろになってしまうのが……。角(△1一角)打ってから 気がついたのですが、修正が利かなくて。めったに出ない 筋なので期待してしまったのですが。まあ不発弾でしたね。
(吟)
]]>第54期王位戦第1局は、82手まで羽生王位の勝ちとなりました。
終局は18時42分。消費時間は▲羽生7時間55分、△行方7時間59分。
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