第53期王位戦七番勝負第2局 Feed

2012年7月25日 (水)

49左図の局面で検討陣は△7六飛を予想していました。以下▲7七銀△5六飛▲同歩△6七香成▲8一飛△5七角▲6九金△7七成香▲同桂△6六角打(参考1図)。


S60 勝浦九段 次は△3九銀でね。分かりやすいけどね。
屋敷九段 しかし先手もどう受けたらいいのか……。

しかし本譜は上図から△7六角でした。検討手順は△7六角▲6九香△8五桂▲7四歩△8七飛▲7五銀△7七桂成▲同桂△同飛成▲6八金(参考2図)。
S59 勝浦九段 ▲6八金で手順に固めさせてしまったか。
屋敷九段 今度は先手の攻めが分かりやすいですね(▲7三歩成や▲8二となど)。

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(勝浦九段は和服から着替えた。まだまだ先は長い)
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(勝浦九段のストラップは駒の形。「勝浦」と書いてあった)

(牛蒡)

4845手目▲8六同飛から△同飛▲同銀△6四香と進みました。△8六同飛と△6四香は少考で指されたので、45手目▲8六同飛は羽生王位の読み筋であったと思われます。

仕掛けを早指しで返されると、誰でも身構えてしまうもの。羽生王位相手であればなおさらです。藤井九段も手を止めて考えています。

「藤井九段は△6四香には▲5六角でまずまずと考えていたのではないでしょうか。しかし、そこで後手からいろいろ仕掛けてきそうなので、改めて読みを入れ直しているのだと思います」と屋敷九段。


(牛蒡)