2016年8月29日 (月)

対局者あいさつ

両対局者は花束贈呈の後に、あいさつをしました。

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■羽生善治王位

「こんばんは。第57期王位戦七番勝負第5局の前夜祭に、たくさんの方々にお越しいただき、本当にありがとうございます。今日はちょうど台風が来ているということで、どうなるか少し心配だったんですけれども、前夜祭が無事に開催されたことをうれしく思っています。王位戦を主催されています徳島新聞社さま、新聞三社連合さまに厚く御礼申し上げます。王位戦では全国各地を転戦していくわけですが、徳島というのは第5局で行われることが非常に多いです。今回は2勝2敗ということで、本当に重要な一局になるのではないかなと思っています。こちら渭水苑での対局というのはすっかり定着している感もありますし、夏休みの最後の時期ということで、ぜひたくさんの将棋ファンの皆さまに注目していただいて、面白かったな、と思われるような将棋を指せたらいいなと思っています。あさって、こちらの会場で解説会が開催されるわけなんですが、皆さんご存じのように、解説が面白くなるのは間違いないですので、対局者として一生懸命やって、内容も見合ったものになるように、自分自身も精いっぱい頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

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■木村一基八段

「こんばんは。台風が心配される中、無事徳島に到着できて、またこうしてたくさんの方にお越しいただけて、大変よかったです。第5局になりました。2年前に徳島におうかがいしたときは第2局ということで、少し暑さもきつかったんですけども、今日、渭水苑のお庭を眺めていると、少し暑さが和らいできたかなというふうに感じました。2勝2敗で第5局を迎えまして、煮詰まってきている感じで、早く指したくて仕方がありません。早く明日が来ないかなと思っています。徳島での王位戦は、解説者と聞き手がTシャツを着る日本唯一の解説会があります。東常務理事から『調理人』という表現がありましたけれども、どう調理されるか、よくわかりませんけども、力いっぱい指していきたいと思います。最後になりましたが、主催いただいております徳島新聞社さま、対局に携わられる皆さまに御礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」