2016年8月30日 (火)

シリーズ2度目の角換わり

20160830b

本局は羽生王位が▲2二角成(11手目)と角を交換して角換わりに。今シリーズはここまで第1局が横歩取り、第2局が矢倉、第3局が横歩取り、第4局が角換わりでした。角換わりは2局連続です。

20160830c

最近の角換わりは、後手が攻めの桂を跳ねながら同型を避けて、積極的に攻め合いを目指す展開が増えています。羽生王位が▲4五歩(31手目)と位を取ったところは作戦の岐路でした。4筋の位を取ると▲4六角と好点に据える手が生じますが、4筋から攻めるのが難しくなるので一長一短があります。

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後手の△6三金、先手の▲4七金は桂頭を守って攻めやすくした意味があります。先手は▲4六角と据えたので、この角の働きがポイント。後手は9筋の位と手持ちの角が主張。先手の動きを待って反撃するか、攻めの機会をうかがいたいところです。