2016年8月

2016年8月31日 (水)

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木村八段が△7八銀(114手目)と攻めましたが、▲3三桂成△同金▲7八飛△同馬▲同玉△2八飛▲6八桂と進んで、逆転模様といわれています。

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先手は大きな駒得です。「後手を持って自信がなくなりました」と畠山鎮七段。

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木村八段の△6五桂(94手目)に、控室ではどよめきが起こりました。代えて△5七角成なら後手が手堅いといわれていました。

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▲5八桂の角取りに△3三桂(104手目)と垂れ歩を払いました。後手が余していそうだが、難しくなったのでは、とささやかれています。

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羽生王位は▲5四金(73手目)と敵陣めがけて攻め込みます。角銀交換の駒損になり、攻めが続くかどうか、課題が突きつけられています。木村八段は△6五角成と馬を受けに利かせました。以下▲6三歩成△5四馬▲7三と!

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金ではなく桂を取るのが意表を突く一手でした。△7三同金なら▲4六桂が厳しい桂打ちになります。控室では驚きの声が上がりました。モニターを見ると、木村八段が△4六角と指すところが映ります。▲4六桂を消す攻防手で応じました。

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羽生王位が攻め、木村八段が受ける展開が続きます。控室では、先手の攻めが細く、後手が有望と見られています。

東京・将棋会館のスタッフから、大盤解説会の情報が届きました。解説は前期挑戦者の広瀬章人八段、聞き手は伊藤沙恵女流二段です。広瀬八段は第51期の王位。振り飛車穴熊を原動力にしてタイトルを獲得しました(撮影=牛蒡)。

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大盤解説会には畠山鎮七段、続いて福崎九段がゲストで登場。次の一手クイズは△6六歩の局面で出題され、▲6六同金、▲6六同銀直、▲6六同銀左、その他の4択でした。▲6六同金を提示した畠山鎮七段は、控室に戻って「久しぶりに当たりました。たくさんの方に支持されるとプレッシャーがすごいですね」と話していました。福崎九段は軽妙なトークで会場を沸かせています。

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木村八段の放った△6六歩(64手目)に、羽生王位が長考に沈みました。52分使って▲6六同金。先手玉は金銀4枚が密集して堅くなりましたが、攻めは細くなりました。一方、後手は玉が薄いので、飛車を切るような強襲はやりにくい面があります。

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木村八段が△8七歩(66手目)とたたいたところで、両者の持ち時間は1時間を切りました。