2013年8月28日 (水)

終局直後

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―― 時間をたっぷり使う序盤戦でしたが。

羽生 最初に端歩(6手目・△9四歩)を突かれて、似ているのですが、 局面としてはかなり違うので考えざるを得なかった展開になってしまったです。 こちらもどういった構想で攻めの形を作るか迷いました。

―― ▲2八角(37手目)と打ってからの展開はいかがだったでしょうか。

羽生 もう少し早く3五の歩を取れると思っていたのですが、収まってしまって ちょっと凝り形でよく分からなかったです。

―― △2五銀(50手目)以降はいかがでしたか。

羽生 いろいろあってよく分からなかったですね。あまりこちらも自分から 動く手もないので、本譜のような受けに回る展開も仕方がないのかなと。

―― 終盤はどんな感じだったでしょうか

羽生 △4五銀(84手目)と出られたところではちょっとよくなったと思いました。

―― 4勝1敗で防衛となりましたが、今シリーズを振り返ってみていかがでしたか。

羽生 いろいろな将棋があって、難しい感じの将棋が多かったなと思います。

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―― 6手目の△9四歩から1手損角換わりになったのですが。

行方 端が入ったことでよくある将棋とは少し違う局面になりましたが、 その違いがよく分からなかったですね。

―― 1手損角換わりですが△8五歩と突く将棋になりましたね。

行方 ちょっと端の関係でやはり似て非なる将棋になっているので、 自分なりに策を凝らしたつもりだったのですが。ちょっと序盤に△ 6五歩(26手目)と突いたのがどうだったのか。封じ手の局面はあまり 自信ないので。ただ2日目に入って角を打ち合う展開になって。後手番と してはまあ仕方のない局面かなと。難しいと思っていました。 手拍子で△3四歩と打ってしまったのが……。あそこで△8六歩(1歩を持って いるため、継ぎ歩があり▲同歩と取りにくい)と突けば。 本譜はあとからだったので△8六歩に▲同歩と応じられてしまいました。 そのあとも難しいところはあったと思うのですが、ポッキリ倒れてしまって。

―― 今シリーズを振り返ってみていかがでしたか。

行方 ちょっと見落としが多すぎて。自分が思うにいいなと思う局面が 1つもなかったので完敗ですね。


(吟)