2012年7月31日 (火)

前夜祭(4)

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加藤九段・山崎七段・室田女流初段による第3局の見どころが語られた。

加藤九段「第2局は斬新な形でしたね。明日の対局も作戦はだいたい決まっています。藤井九段の振り飛車に羽生王位の居飛車。
でも、相振り飛車もありますね。私は二人の対局の立会人を務めたこともあります。話が面白いですね。藤井さんはあるインタビューで、藤井システムは研究され尽くされたので勝てなくなったと話していましたが、挑戦者決定戦では藤井システムで勝ってさすが勝負師と思いましたね。大変よろしい」
山崎七段「これまでの対局は1勝1敗、千日手を含めて3局指されました。いずれも面白い将棋でしたが、内容的に藤井ペースで序盤が進んでいることが多かったです。ですので、羽生王位が怒って序盤から牙を向くのではないかと思います。羽生王位の序盤戦に注目しようとしていたのですが、先ほどのあいさつでは藤井九段の方が秘策を用意している雰囲気だったので、それで予測がつきにくくなりました」

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加藤九段「なるほどね、藤井さんはですね。ここ1・2年くらい矢倉もやっていましたね。矢倉もありかなぁ」
山崎七段「そうですね。あるいは新しい何かをやりたいようなことをおっしゃっていたので」
加藤九段「僕の感触としては、羽生王位も防衛はよほどしっかりしないと大変です。藤井さんは久しぶりの登場でしょ。内容を見ていると猛さん、僕は藤井さんのことを猛さんと読んでいるんだけれど、非常に出来がいい」
山崎七段「第1局の千日手局を見ていて面白いと感じて、千日手になってしまってもったいないなというくらいいい将棋でした。
第2局も面白かった。こんな作戦あるのか、と。プロもある程度は将棋を見て、知っているはずなのですが、見たことがないなという、よく思いつくなという作戦でした」
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加藤九段「羽生さんのタイトル獲得数81期はまず抜かれないと思いますが、藤井九段は竜王3連覇はすごい実績で、いかに強いかの証明です。竜王戦も王位戦も2日制の七番勝負でじっくり戦って勝っているということは実力のある証拠です。今期の王位戦は大熱戦ですね。勝敗の予想ができません」

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(文章書き起こし銀杏記者、写真・吟)