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2010年10月

2010年10月21日 (木)

第2局は11月2日、岡山県倉敷市にて対局

第1局は見応えのある長い終盤が続き、臆せず攻め込んだ岩根女流二段が勝利を収めた。第2局は11月2日、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」にて公開対局という形で行われる。

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(ご観戦いただき、ありがとうございました)

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感想戦

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(観戦記担当記者が声をかけ、笑顔で感想戦が始まった)

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インタビュー

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【岩根忍女流二段】
「序盤は指しやすいかと思っていたんですが、慎重に指しすぎたのがよくなかったのでしょうか。飛車を成られたとき(△8七飛成……76手目)には全然自信がなくて、負けまで覚悟していました。7八に飛車を回る筋(▲7八飛……115手目)が見えて自信が出ました。自分らしいよい将棋を指せたと思うので、第2局も自分の力を出し切れるようにしたいと思います」

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【里見香奈倉敷藤花】
「よくなった局面もあったと思うのですが、よくわかりませんでした。第2局は倉敷でやるので、公開対局も楽しみ。自分の力を精一杯出し切ろうと思います」

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終局直後

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(勝利した岩根女流二段)

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(敗れた里見倉敷藤花)

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第2局、第3局スケジュール

第2局、第3局は岡山県倉敷市で行われる。概要は以下の通り。

第2局
■日時:2010年11月2日(火)
■場所:岡山・倉敷市芸文館にて開催

第3局

■日時:2010年11月3日(水・祝)
■場所:岡山・倉敷市芸文館にて開催

3番勝負第2局は公開対局として行われます。入場に際しましては、「入場整理券」が必要になります。詳しくはこちらのページをご覧ください。

■勝利者当てクイズについて

大山名人杯倉敷藤花戦の公開対局では勝利者当てクイズが行われます。景品は扇子、直筆色紙、将棋盤、手彫りの将棋駒の予定です。倉敷の公開対局にぜひともご来場頂き、勝利者当てクイズにご参加下さい。


■大盤解説

日時:11月2日(火)
時間:午後1時30分から
場所:倉敷芸文館「アイシアター」
解説者:有吉道夫 九段(大山名人記念舘名誉舘長)
聞き手:上田初美 女流二段

どなたでもご参加頂けます。

1勝1敗になった場合、第3局の大盤解説を、3日(水・祝) 午後1時から終局まで同会場で開催します。観覧希望者は直接会場にお越し下さい。

詳細は下のURLを参照いただきたい。
http://tohka.kusa.ac.jp/18/

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岩根女流二段、寄せきる。先勝

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図の▲8三歩を見て里見倉敷藤花が投了を告げた。終局時刻は16時21分。消費時間は両者ともに2時間。岩根女流二段は難敵を下し、三番勝負で大きな先勝を挙げた。

「投了図以下ですが、▲8二金の一手詰めを受ける手段がありません(△7三角も▲同銀成で無効)。先手玉は詰まないので投了もやむを得ません。
本局は中盤は岩根女流二段の▲6五歩(47手目)の構想が素晴らしく、先手ペースで進んでいたと思います。ただ、その後の角交換から△7三銀引(60手目)の構想も秀逸で形勢が接近。△8七飛成(76手目)としたところは、里見倉敷藤花も手応えを掴んでいたのではないでしょうか。△5七竜(78手目)は気付きにくい手で参考になりました。岩根女流二段の勝因は▲7七桂(103手目)からの思い切った指し回しではないでしょうか。終盤で王手飛車の筋があり、形勢がかなり接近したと思いましたが、よく踏みとどまったと思います。
本局も中終盤のねじり合いが迫力ありましたので、次局以降も熱戦が期待できるのではないかと思います」(藤倉勇樹四段)

(文)

先手寄せきったか

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図は16時15分頃の局面。この香打ちが「手厚い詰めろ」。控え室では先手勝勢ではっきりしたか、と声が上がる。

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猛攻続く。後手苦しいか

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図は16時頃の局面。先手は▲6四歩とじっと垂らし、力を溜めた。△4四歩と銀を取るのは△6四角の王手飛車があったところ。「敵の打ちたいところへ打て」を実践している。次に▲6三金△同銀▲同歩成△同玉▲6一飛成の攻めを狙って厳しい。
この終盤で「攻めている」という精神的なアドバンテージは大きい。岩根女流二段の玉は安泰で、攻めに専念できる形。後手はしばらく受け続ける展開になりそうだ。里見倉敷藤花にとっては苦しい時間が続いている。

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岩根女流二段、猛攻

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図は15時50分頃の局面。里見倉敷藤花が△7七歩で、馬取りを防いだところ。岩根女流二段が後手玉めがけて猛攻を続けている。ここで決めきることができれば、先手はそのまま勝ちにつながる。里見倉敷藤花にとっては攻めを凌(しの)げるか、という局面。とにかく熱い展開だ。

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(中継用のパソコンをのぞき込む渡辺竜王。奥には対局室の盤面を映すモニタが見える)

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(継ぎ盤でも盛んに意見が飛ぶ。中川八段と石橋女流四段が検討中)

(文)

優劣不明の混戦

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図は15時40分頃の局面。里見倉敷藤花が優勢と見られていたが、現在は混戦になっている。「大激戦だ」と中川八段。

(文)

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