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第82期棋聖戦五番勝負第2局

2011年6月25日 (土)

羽生棋聖1分将棋に

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1分将棋となった羽生棋聖。△4八飛を着手する。ここから羽生棋聖は
すべて60秒未満で指し進めなければならない。

(吟)

形勢混沌

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ひときわ高い駒音で銀を自陣に打ちつけた。
「この銀で、またヨリが戻った感じですね」と屋敷九段。

(吟)

羽生棋聖の残り時間は6分

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「羽生棋聖の残り6分です」の声にしばしあって△7九銀が着手された。
まもなく20時を迎えようとしている。いよいよクライマックスだ。

(吟)

控室の見解は羽生棋聖優勢

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控室の見解は羽生棋聖優勢。図から▲4六金が着手されたが、
△8八馬▲同玉に△6八成桂が厳しいようだ。

佐藤(康)九段も阿久津七段も後手優勢と声を揃える。



(吟)

夕暮れ時の「ホテルフォレスタ」

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19時を回り、施設にもライトが灯された。
しかし、まだ陽は落ち切っていない。夏の
日の長さを感じさせる。

(吟)

19時頃の控室

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「(疲労の色が見える検討陣)と書いておいて下さい」
と島九段が記者に声を掛けると控室はドッと沸いた。

控室では「最後は精神力の勝負」と言われている。

(吟)

18時35分頃のモニター

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羽生棋聖が△5二金を着手する瞬間。モニターの下が
後手の羽生棋聖。

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「ここで▲4三歩成でうまく攻め切れるかどうか」(屋敷九段)。

7四の馬の利きを生かして△5二金と馬を叱りつける。
まだまだ戦いの終わりは見えない。

(吟)

互いに堅陣

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18時18分頃の局面。「玉がない……」と控室で誰かの声が聞こえる。
「これは杉本さんが得意な展開じゃない」と佐藤(義)八段。

「終わりなき戦い、判断不能です。後手が少し持ち直しましたかね」
と屋敷九段。

(吟)

羽生棋聖、銀損を甘受する攻め

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▲4四桂△3八馬▲7九飛に△4八歩成とと金を作った羽生棋聖。
▲5二桂成と銀を取られると後手は銀損となるが、4八へ作ったと
金に本局の命運を賭けたと言っては言いすぎだろうか。

「▲4四桂は△4三銀とすると▲5二歩と打つ狙いです。これは後
手がかなり痛そうです。先手が良く見えてきましたね」(屋敷九段)。

(吟)

17時30分すぎの控室

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何やら楽しそうな豊島六段と佐藤九段。検討の
合間に笑顔もこぼれる。

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控室の超大型モニター。

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控室の人口密度も高くなっている。

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ベテランの佐藤義則八段も熱心に検討。
将棋界には佐藤姓が多い。四段から九
段まで、すべての段位に佐藤姓が居る
(六段のみ2名、すべて答えられる方は
かなりの棋界通と言えそうだ)。

(吟)

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