第80期棋聖戦五番勝負第1局

2009年6月 9日 (火)

打ち上げ

緊迫の対局とはうって変わって和やかな雰囲気の打ち上げ。
立会い人の藤井九段を挟んで、それぞれ談笑する両対局者。

Imgp09161

Imgp0931

Imgp0943

Imgp0966

(吟)

深浦王位のコメント(2)

7920090609
感想戦を聞いて追加します。
木村八段の攻めは、79手目▲4五銀(上図)に代えて、▲2五桂△2四銀上▲1三桂成△同銀▲4五銀という藤井九段の指摘があり、両対局者とも納得していました。

10220090609
受けに関しては102手目△5五銀に対して、▲同銀直△同角▲8六歩と受けておけば、先手玉に寄せが難しかったようです。その2点が大きな分かれ目となりました。

(烏)

感想戦2

木村八段は咳がひどいため、マスクを着用しての感想戦となった。

Imgp0875 Imgp0904

                                                    (吟)

深浦王位のコメント

5220090609_2
序盤は羽生棋聖の急戦矢倉に対して、木村八段が5筋と6筋に位を張る将棋になりました。以降は羽生棋聖が穴熊に組み直して、先手の厚み対後手の堅さという図式に。

7120090609_2

両者の持ち味が出た序中盤が進み、71手目の▲3五歩が積極的な手でした。ここは先手がやや作戦勝ちかと思います。
そこから木村八段が攻めまくるのかと見ていましたが、行かずに引く手(77手目▲6八角)が木村ワールド。一転して羽生の攻め、木村の受けという展開になりました。

木村さんの局後に「受け間違ったようです」と話していました。これは玉が四段目に行ってからのことだと思いますが、羽生棋聖が優勢から勝勢へと持って行く流れはさすがでしたね。

第2局は、やはり相居飛車戦になるとは思います。木村八段が待望の1勝を挙げるには、もうひと工夫が必要なのかもしれません。

(烏)

感想戦

感想戦はまだ続いている。

Imgp0867_3 Imgp0860

Imgp0847

(吟)

対局者、大盤解説会場へ

感想戦が行われる前に、大盤解説会場へ姿を見せた両対局者。
まだ興奮冷めやらぬうちの対局者の登場にファンは大喜び。

Imgp0809

みなさん、携帯電話を手に思わず撮影

(吟)

羽生棋聖、開幕戦を制す

19時29分、142手で羽生棋聖が勝利を収めた。
138手目「△4四銀とぶつけて良いかと思った」と羽生棋聖。
一方の木村八段は「序盤はまずまずだったが、乱れてしまった」と語った。

Imgp0873
Imgp0806

終局直後の羽生棋聖、激闘のあとがうかがえる。

(吟)

第1局は羽生棋聖が勝利

14220090609 五番勝負第1局は、羽生棋聖が勝利を収めました。消費時間は木村3時間59分、羽生3時間57分。

「投了図は△7五馬の詰めろなのですが、▲同金は△同角成で必至。7六歩も△6七馬▲同金△9六金で詰み。▲7七香も△同角成▲同金上△7五馬まで。一手一手の寄りとなります」(深浦王位)

第2局は6月19日(金)に兵庫県「ホテルニューアワジ」で行われます。

(烏)

粘る木村八段

控え室では終局は近いと立ち上がって見守っているが、
「千駄ヶ谷の受け師」の異名はダテではない。懸命の粘
りに出て簡単には土俵を割らない。

Imgp0801

(吟)

決め手か

0_2

図の「△9五角が決め手か」と控え室。しかし次の▲同角が控え室でも読んでいない手。
▲9五同角はダメそうと思われていた。ただ木村八段も持ち前の粘りをみせるが、以下
△9三香▲7三角打△8三飛▲8五桂△6六銀▲同金に△9二香が後手の用意の一手
で羽生勝ちの結論が出た。

(吟)

解説会場の深浦王位

深浦王位と藤井九段との解説から。
20090609101
「図の▲5六銀に対して△5五銀▲同銀直△同角▲同銀△8五銀
▲9七玉△9六歩▲9八玉△8六歩で後手としては角は切ったも
のの、先手玉を下に落として有力な1つの手順です。」と深浦王位。

(吟)

佳境に入る

控え室の検討でも、みなが前のめりで読み始める。
99手目▲9六玉に「木村さん、居直ったか」「これは木村ワールドだったか」
「簡単には寄らないぞ」の声がとぶ。

Imgp0794

(吟)

17時、再び解説会場

17時、こんどは深浦王位の登場、そして藤井九段との豪華なダブル解説。
60名ほどの将棋ファンが現地へ駆けつけ、解説を堪能。
また次の一手クイズで78手目、羽生棋聖の△2二金上を当てた12
名の方が、深浦王位や藤井九段の直筆色紙をプレゼントされた。

Imgp07861_2  Imgp07832

Imgp07931 

(吟)

奮闘する立会人

控え室では立会い人の藤井九段の軽妙な解説が
ポンポンと飛び出している。詳細は棋譜中継の方
でお楽しみ下さい。

Imgp0780

(吟)

のど飴

朝から時折、木村八段の咳がきこえる。少し前からなかなか咳が止まりにくい
との事だが、盤の横にはお茶とともに2つののど飴が。早く直し、万全の体調
で2局目以降に臨んでもらいたいと思う。

Imgp0673

Imgp0725

(吟)

中庭

Imgp0778

Imgp0774

中庭に出ると見事な竹林が広がっている。

竹林の右奥に見える窓が対局室

(吟)

手を渡す

ここで▲8七歩△8四飛で先手に手番が渡ったが、ここでの指し手が悩ましいようだ。
控え室の検討も熱を帯びてきた。

2009060968

(吟)

控え室にも

Kisei_092 (控え室にもケーキが。ありがとうございます)

(烏)

本局の使用駒

本局に使用されている駒は地元、愛棋家の方が所有している物。竹風作菱湖書の柾目が入った一品。

Imgp0717

Imgp0716_2

(吟)

15時のおやつ

15時のおやつは両対局者とも洋梨のケーキにコーヒー。

Imgp0772

(吟)

大盤解説会、始まる

現地では大盤解説会が始まった。まずは藤井九段と飯塚六段のユニークな解説からスタート。この後、深浦王位も登場予定。どのような解説がとびだすのか楽しみである。

Imgp07681

Imgp07651

(吟)

対局室には

新潟県出身の原田泰夫九段。書家としても有名である。
対局室にもみごとな「明鏡止水」の書が飾られてある。

Imgp0722

(吟)

深浦王位と梅田望夫氏

昼食もそこそこに深浦王位に解説を受ける梅田望夫氏。
初級・中級・上級とさまざまな指し手を検討している。

Imgp0709

(吟)

昼食休憩後、再開

昼食休憩までの盤面(下が木村八段)

Imgp0714

休憩後、小刻みに体を前後させ、読み耽る羽生棋聖

Imgp0752

(吟)

昼食時点での深浦王位の見解

3920090609 「後手の羽生さんは先手の6筋の位に直接触らず、玉の囲いを優先しました。しっかりと固めてから総攻撃を開始するのでしょう。木村八段は、この▲4六角によって後手の攻撃陣を牽制していく構想です。お互い棋風通りの進展といえるでしょう。」(深浦王位)

ここまでの消費時間は、両者とも1時間18分で並んでいる。

(烏)

昼食休憩に入る

昼食のメニュー

木村八段 (温かいそばと天ぷら)

Imgp0698

羽生棋聖 (冷たいそばと天ぷらと梅おにぎりを1個)

Imgp0696

(吟)

藤井九段の見解2

「この局面から(左図)△7三桂▲7九角△4四歩▲4六角△5四銀▲3六歩(想定図)と進んだとします。先手の角銀銀が非常にいい形。さすが木村八段です」(藤井九段)

3520090609_24120090609_3

岩室温泉、源泉に行く

入浴する人達を心地良い気分にさせてくれる岩室温泉。源泉を訪ねてみた。

Imgp0486 Imgp0493

Imgp0491

ちなみに筆者は今朝6時30分頃に木村八段とお風呂場の前ですれ違った。
木村八段はすでに入浴を終えており、気持ちもリフレッシュしたことであろう。
しかし早起きだな~

(吟)

藤井九段の見解

「ちょっと相振り飛車だと思って左右入れ替えてみましょう」(藤井九段)

Kisei_091

「なんだこりゃ。角の位置がひどすぎる。投了間近じゃないですか。先手は作戦として成立していないまである」(藤井九段)

Kisei_087_2
「(しばらくして…)先手の作戦が成立してないって書いちゃったんですか?冗談だって伝わるかな?僕は公正な立会人なのに。では次は木村さんの肩を持ったコメントをします(笑)」(藤井九段)

(烏)

岩室温泉「高島屋」

本局が行われている「高島屋」はタイトル戦でおなじみの宿。
落ち着いた佇まいで癒してくれる。
Imgp0498

Imgp0501_2

(吟)

出るか木村八段の研究

将棋世界誌に矢倉の講座を執筆している木村八段だが、ここからどのような構想を練っているのだろうか。木村八段の趣向に注目したい。

0

「先手の狙いが▲7五歩△同歩▲同銀の盛り上がりなので後手は△8四角と受けることになると思います。先手としては6五の位が大きな位になるのか、後手からの目標になるのかが中盤の焦点となりそうです」(深浦王位)

(吟)

午前のおやつ

10時になり、対局室におやつが運ばれた。

フルーツ(マンゴーとサクランボ)とコーヒー

Imgp0687_4

(吟)

10時頃の控え室

Kisei_086

(烏)

矢倉となる

どうやら相矢倉が濃厚な局面である。

対局前の両対局者の様子。
羽生棋聖は眼鏡を丁寧に拭いて、木村八段はじっと目を閉じて対局開始を待つ。

Imgp06621

(吟)

五番勝負開幕

まず木村八段が入室、しばらくして羽生棋聖が入室した。記録係の天野貴元三段が振り駒を行い、と金が3枚出て、木村八段の先手となり、初手▲7六歩が指された。

Imgp0653

Imgp0643_2 Imgp0681

(吟)

朝食

両対局者は自室にて和食

メニュー

岩室産大豆使用   汲み上げ豆腐
高島屋特製      鮭 味噌漬
名物具なし茶碗蒸  
季節のおひたし
自家製飛竜子と越後名物車麩季節の青菜炊き合せ
香乃物 梅星、大根味噌漬 季節の野菜浅漬
蜆、浅利などの味噌汁
岩室産 こしひかり米

Imgp0605
(吟)

花束贈呈

Kisei_040
(前夜祭は終始、和やかな雰囲気だった)

(烏)

戦型予想など

Kisei_052
藤井「そういえば飯塚さん。今期棋聖戦の予選で私たち激突しましたよね?」

飯塚「ええ、負けました。根に持っておりますので(笑)」

藤井「そこで私が勝ったので、今日は私が正立会人です」

飯塚「そんな重要な一局だったんですね!」

藤井「さて戦型予想ですが、木村さんが先手だった場合は、だいたい居飛車。」

飯塚「羽生さんは七つの戦型を持つ男と言われていますが…」

藤井「実はですね。昨年も立会人をやらせていただいていまして、そのときになんと羽生さんは四間飛車だったのですよ。」

飯塚「それは藤井さんが立会人だからということで?」

藤井「ええ、ええ、おそらく…いや、もちろんそうです。」

飯塚「それを踏まえまして、私は矢倉を予想します。藤井さんは最近、矢倉の大家なので。」

藤井「やはり四間飛車ですよ。私は四間飛車だと思います」

Kisei_059
青野「タイトル戦を通じて、地域の活性、親子のふれ合い。将棋をそういったものに活用してほしいと思っています。と、ここまでは理事としての話です」

深浦「あ、ここからが本番ですね(笑)」

青野「ええ、そうです(笑)。戦型ですが、羽生棋聖が先手という仮定であれば、相矢倉か、木村八段の後手番一手損角換わりになると思います」

深浦「(関係者からの終局予想の質問に)…少なくとも手数に関しては、木村八段は粘り強いので棋譜用紙を何枚も用意していただいたほうがよさそうです」

(烏)

2009年6月 8日 (月)

前夜祭挨拶

Kisei_078
「どうもこんばんは。本当に地元の皆様には、毎回盛大に暖かく歓迎をしていただいて、まことにありがとうございます。また棋聖戦を主催してくださっている産経新聞社様にも、長年にわたってお世話になっております。
ちょうど80期という節目の年に、対局者として参加できること。とても嬉しく思っています。
(将棋についての)詳しいことは対局者の2人がいなくなったところで、関係者の皆様から忌憚の無い話を聞いていただけたらと思います(笑)。

Kisei_069
「こんばんは。皆様の前で挨拶をするなら、もう少しお酒を控えればよかったかなと(笑)
いま一番充実している羽生棋聖と対局できることは、大変幸せなことです。またこのように立派な場所で対局できること、将棋指しとして誇りに思います。
明日は持てる力を十分に出し切れるように。現地で大盤解説会もありますので、熱い戦いをしたいと思います。よろしくお願いします。」

(烏)

お料理

Imgp0602_2 Imgp0549_2

Imgp0536_2

Imgp0543_3

Imgp0542

Imgp0547

Imgp0546

Imgp0561

 

Imgp0577

Imgp0578

Imgp0580

(吟)

前夜祭にて

前夜祭会場に入室する羽生棋聖と木村八段。

Imgp0509Imgp0517_2 

立会い人の藤井九段を挟んで席に着いた
両対局者

(吟)

盤駒を検分する

対局に使用する盤や駒を確認し、対局場の明るさなどをチェックする両対局者。
スムーズに進み、問題なく終了した。

Imgp0482

(吟)

抱負を語る!

束の間の休息のあと、囲碁・将棋ジャーナルのインタビューを受ける両対局者

Imgp0473_2  Imgp0449_4

(吟)

前夜祭を待つ間

Kisei_016
(ロビーで女の子のサインに応じる羽生善治棋聖。)

Kisei_008
(控え室で週刊将棋を見る木村八段。「あ、写真撮るなら…」)

Kisei_010
(「品良く、背筋を伸ばして。ピッとね」)

(烏)

新潟市「高島屋」到着

対局者と関係者一行が高島屋へ到着。和菓子とお茶で旅の疲れを癒しました。

Imgp0434_28

立会い人の藤井九段・副立会い人の飯塚六段交えて談笑する羽生棋聖と木村八段

(吟)

東京駅にて

Kisei_005

一行は13時12分発の新幹線で新潟県に向かいました。

(烏)

=== Copyright (C) 2009 >>> The Sankei Shimbun & Japan Shogi Association === All Rights Reserved. ===