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2012年6月

2012年6月23日 (土)

感想戦

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解説会場へ

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終局直後

モニタに中村六段が頭を下げる様子が映ると、関係者が対局室へ慌ただしく移動する。インタビューが行われたのち、二人はファンの待つ解説会場へ移動した。

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―― 中盤までほとんど時間を使われていなかったですね。
羽生 そうですね、その後にどうするかというのが予想がつかなかったので。
―― 途中、長考された局面(△8五歩……74手目)がありましたが。
羽生 攻めが細いので、気をつけて攻めないといけなかったですね、切れないように。形勢自体は微妙だと思っていました。
―― 勝ちと思われたのはどの辺りですか。
羽生 △5四角と打ったあたりで。
―― これで2連勝、棋聖戦5連覇にあと1勝です。通算獲得タイトル81期もあと1勝と間近に迫っているのですが、次への意気込みをお願いします。
羽生 そうですね、ええ。まあ、変わらずに、一生懸命指せたらいいなと思います。

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―― 一局を振り返っていかがでしたか。
中村 ずっと受ける展開だったので、あまり本意の展開ではなかったですね。
―― △3五歩(69手目)に随分考えられたんですが(1時間4分)、その辺りは。
中村 受けを探していたんですが、どう指したらいいかわからなくて、少し苦しいかなと思いました。
―― これで後がない展開ですが、次へ向けての意気込みをお願いします。
中村 そうですね、意識せずに、普段通り指したいと思います。

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羽生棋聖2連勝

Kisei201206230101116

棋聖戦第2局は116手で羽生棋聖が制し連勝した。終局は19時4分、消費時間は▲中村3時間59分、△羽生3時間48分。第3局は7月5日(木)島根県江津市「旅館ぬしや」にて行われます。

動かない継ぎ盤

18時30分、控室での検討は止まっている。

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(文)

中村六段、苦しい時間

_91中村六段は▲7八飛(図)と寄った。7五の銀を支えた受けの手だが、やはり苦しい。大判解説会でも、△5九角成で指す手がわからない、と言われている。


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(村田顕五段)

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(澤田四段)

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羽生棋聖、優勢になる

_87図は17時20分頃の局面。大判解説会では、石田九段が「銀桂交換で先手が駒得ですが、ここ(3七)にと金があるので駒得とは言えません。そして何よりこの(先手玉の)形が悪い。というわけで、先手が苦しいという状況ですね」と、わかりやすく形勢判断を伝えていた。


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(本局の棋譜用紙。中村六段の持ち時間は残り26分)

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次の一手クイズ、当選者発表

大盤解説会では△7二銀(76手目)の局面で次の一手クイズが出題され、石田九段と室田女流初段が当選者を発表した。

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(当選番号を読み上げる石田九段。「46番の方、おめでとうございました。次はよんじゅう……4が多いね、縁起でもない」)

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(「それではちょっと解説をしましょうか、この角は……角はどこでしたかね?」と石田九段。室田女流初段が8三の地点に戻し、「こんな、角が歩みたいに向かい合う将棋は見たことがないですよ」)

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(石田九段が2008年の▲石田和雄九段-△中村太地四段(当時)戦を並べた。結果は先手勝ち。「今みたいな将棋が毎回指せればいいんですけど、もうできなくなったのでね」)

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(局面が元に戻っているか確認。室田女流初段の師匠、杉本七段も見守る)

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やっかいな端角

_76図は16時10分頃の局面。羽生棋聖は△7二銀(図)と引いて角に当てた。先手の攻めを催促した手だ。控室では▲7三歩成△8三銀▲6二と△9三角(参考図)が並べられ、この端角が受けにくいと言われている。飛車を見捨てる大胆な順だ。

_80単純な銀取りではなく、その先に金を狙っているのが厳しい手たるゆえん。ここで(1)▲6六銀は、△8六歩▲7七金△3九角と数を足されて受けにくい。(2)▲7六歩は、△7四銀▲8四歩△7五銀で攻めが続く形だ。どちらの変化も、先手の玉形が不安定で後手の玉は堅いという差が、後手にとって大きくプラスに働いている。攻め合いは後手に分があるのだ。中村六段は持ち時間も残り少なく、苦しい状況に追い込まれている。


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(検討する豊島七段と室田女流初段)

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大盤解説会始まる

15時30分、1階ホールで大盤解説会が始まった。杉本七段と村田女流二段が序盤の解説を行っている。杉本七段は「タイトルホルダーを相手にすると萎縮してしまいがちですが、最近の若手は自分のペースを崩さないことが多いですね」と話していた。

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(杉本七段)

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(村田女流二段)

(文)

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