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2011年7月 1日 (金)

対局棋士とファンの集い 5

両対局者にインタビューが行われました。
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・熊本の印象や縁について
「熊本は対局とプライベートを合わせて10回以上来ていると思います。火の国と言われていますから温暖な印象があります。2年前に熊本城で対局しましたし、今回は水前寺成趣園での対局ということで、歴史を重んじる場所だなと感じます」

・通算9期の棋聖を保持されており、3連覇中です。防衛に向けての意気込みを
「棋聖戦は今期が82期ということで一番多くやっているタイトル戦。1日制4時間というスピーディーな時間で行われる棋戦なので自分としては元気よく勢いのある将棋を指したいと考えています」

・深浦九段の印象を教えてください。
「えーっと、深浦さんが隣にいるところで言いづらいところもありますが、最新の形というか、たくさん研究をされている。中終盤も粘り強く、切れ味が鋭いので毎回大変な対局となっています」

・明日はどのような対局にしたいと思いますか。
「どうなるかはやってみないと分かりませんが、地元の皆さんが一生懸命に設営されてくださいましたので、来ていただいたファンが満足していただけるような対局を指したいですね」

・ファンへのメッセージをお願いします
「こちらに来て、日が長いので西日本に来たなと思いました。こちらの皆さんは人情味に厚く、将棋も盛んになってきています。今後もコミュニケーションの場として将棋を楽しんでほしいと思います」

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・熊本の印象や、挑戦者になられた思いについてお聞かせください。
「熊本に初めて来たのはいまから27年前。12歳のときに小学生の修学旅行で来ました。そのときに熊本を回るということで、阿蘇山や熊本城といった勇ましい場所を見た後に水前寺成趣園にきて、子どもながらにこんなきれいな場所があるんだという感動を覚えました。まさか27年後に古今伝授の間で対局できるとは思いませんでした。感慨深いですね。熊本には愛和支部という女性のみの支部があり、そこの師範を務めています。3月に指導対局のおりに棋聖戦が熊本で行われることを知り、ぜひ熊本で戦いたいと思っていました」

・棋聖への意気込みをお聞かせください
「2年連続の挑戦ですが、昨年は結果が出ませんでした。今年もまだここまで結果出ていませんが、この前夜祭で気分を新たにして頑張ろうと思っています」

・以前読んだ本で、深浦九段が対局相手と対局することはその相手と恋愛することだという内容のことをおっしゃっていたと記憶しています。そういう意味での恋愛相手としての羽生棋聖はどんな相手ですか?
「隣にいらっしゃるので言いにくいですが、羽生さんの恋愛相手はたくさんいらっしゃいますが、私は棋聖戦にかけています」

・明日はどのような対局にしたいですか。
「第2局が千日手があったり、長手数の戦いだったりと自分らしさが出てきていると思います。明日はエンジン全開で頑張りたいですね」

・最後に熊本、九州のファンへのメッセージをお願いします。
「自分の持っている力を振り絞って指したいと思います。熊本は何度も訪れて親しみのある街です。棋聖戦を機に、九州の皆さんには産経新聞をよろしくお願いします」

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(吟)

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