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2009年7月17日 (金)

【梅田望夫最終局観戦記】 (4) △5二金なら負けちゃうね

 勝又さんの依頼を受けたGPSの金子さんから連絡が入った。

 『45手目8五歩の局面です -87 △5二金▲6八銀△6四歩▲5五馬△6三金▲3四飛△5四歩▲同馬△6二銀▲6四馬△4五角▲2四飛△6四金▲同飛互角の評価値です。△5二金が何かの狙いを防いでいるのか単に囲いを崩しただけなのか分かりません。』

 46手目のコンピュータ将棋の「次の一手」は、玉の囲いの価値を上げる△5二金だった。しかし、

 「△5二金とは、羽生さんは絶対に指しませんね。一手パスですしね。△5二金なら、木村さんに絶対に負けちゃうね。」

 とは勝又さんの評価だ。そして、金子さんが送ってくれた手順を見て、

 「相当でたらめな手順だなあ。コンピュータはこの局面で何をすべきなのか、まったくわかっていないんです。」

 こんなやり取りをしていたところで、羽生さんは△5二金ではなく、△3一玉と指した。

 

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