2017年12月27日 (水)

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15時45分、図の局面を迎えていました。相穴熊の長い中盤戦が展開されています。図から△2五歩▲4六飛に△2四角の進行が予想されています。先手が飛車をどこに逃げても、後手は角を成り込むことができます。

(琵琶)

鈴木大介九段が控室を訪れました。「長くなりそうですね」といいながらモニターを見ています。
鈴木九段に両対局者の将棋の印象を聞いてみました。

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「2人とも受け将棋で粘り強いですね。永瀬君は若手実力者で、最近ようやく段位が追いついてきた印象です。負けない将棋で長手数をいとわない駒得重視の棋風です。黒沢君は関東の新手メーカーで、趣向の指し方をたくさん出しています。不利になっても振り飛車党らしく息長く指す棋風で、負けにくい将棋です。両者とも相手との距離を十分取って戦うタイプで、接近戦は好まない印象です」
挑戦者決定戦第1局について「永瀬君が優勢だったと思いますが、いつの間にか体を入れ替えられた感じでした。本局も1局目と同じ進行ですが、意地なんでしょうか」と語っていました。

(琵琶)

控室に羽生善治竜王が来訪しました。今月初旬に通算7期目の竜王位を獲得して、永世竜王の有資格者になったばかりです。

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今月29日発売の将棋世界2月号は羽生竜王の永世七冠達成を報じる新春特別号です。別冊付録は先手中飛車がテーマとなっています。

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(琵琶)

対局場となる特別対局室には永瀬七段、黒沢五段の順に入室しました。上座の永瀬七段が駒箱を開けて、ゆっくりと駒が並べられます。振り駒は、と金が5枚。第1局に続いて黒沢五段が先手番になりました。

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(琵琶)