2018年3月11日 (日)

57早々に▲4五桂と跳ねた本局ですが、ここ数手は間合いをはかるような手が続いています。「永瀬七段は相手に無理攻めをしてもらいたいと思っている。渡辺棋王もそれがわかっているので、ものすごく慎重に指しています」と検討陣。

渡辺棋王は前夜祭で「長くなると永瀬さんのペースになってしまう」と話していた渡辺棋王。そろそろ動きたいところでしょうか。


A2821 (渡辺棋王)

(牛蒡)

新潟グランドホテルから車で10分ほどいったところに「安吾 風の館」があります。

「新潟市は戦前・戦後に活躍した小説家の坂口安吾の出身地。坂口は囲碁好きで碁会所を開いたこともあるが、将棋の随筆も書いている。特に木村義雄名人が塚田正夫八段に敗れた1947年の第6期名人戦を書いた『散る日本』はよく知られている。2009年から旧市長公舎を『安吾 風の館』として活用、研究やさまざまな展示をしている。2017年12月9日から18年3月25日まで『安吾 風の館』で企画展『安吾の将棋観戦記』が開催されている」(棋譜コメントから抜粋)

「安吾の将棋観戦記」では「散る日本」の取材メモや原稿をはじめとして、安吾の将棋関連の蔵書など興味深い資料が展示されていました。

【坂口安吾デジタルミュージアム】
http://www.ango-museum.jp

A2843_3 (風の館)

A2837 (展示室)

A2849 (企画展のポスター。木村義雄十四世名人の名人復位の写真が使われている)

 上記写真左から、升田幸三実力制第四代名人、大山康晴十五世名人、木村義雄十四世名人(当時挑戦者)、坂口安吾、塚田正夫名誉十段(当時名人)。

(牛蒡)

渡辺棋王は東京都出身ですが、ご両親は新潟県上越市出身。昨年は指導対局で新潟市を訪れています。

A2452 (昨年の指導対局を伝える記事。新潟日報社の「週刊ふむふむ」に掲載された)

A2456 (新潟競馬を楽しむ渡辺棋王。こちらは同社の「Otona+」の記事)

(牛蒡)

新潟グランドホテルは信濃川沿い、萬代橋の近くにあります。信濃川は日本一長い川として知られる一級河川。萬代橋は国道7号線に建設された、信濃川に架かる橋で、国の重要文化財に指定されています。現在の橋は3代目で橋長306.9メートル。2代目はいまよりも長い橋だったそうで、高浜虚子は「千二百七十歩なり露の橋」の句を残しています。

A1634 (新潟日報社の社屋もすぐ近くにある=昨日撮影)

A1651

A1618 (左に新潟グランドホテル。遠くに見える朱鷺メッセは「新潟酒の陣」開催中)

A1601

A1605

A2689_1 (11時になり、佐藤紳七段と中村桃女流初段が登場)

A2640 (佐藤紳七段は「本局は桂が活躍する将棋になった」という)

A2658 (佐藤紳七段)

A2682 (中村桃女流初段)

A2586_2 (こちらは11時になる少し前の佐藤紳七段)

A2696 (39手目▲4五桂を解説する佐藤紳七段)

(牛蒡)