2014年2月 2日 (日)

Kiou201402020101_155△5四桂に対し、渡辺棋王が▲2四歩と切り返した局面だ。△6六桂と王手で角は取られてしまうが、▲同銀△3二銀▲5六桂で角を取り返すのは可能だ。単に銀が逃げれば飛車の横利きが止まったので▲4四角と出る手がある。
▲2四歩に三浦九段が考慮に沈む。やがて上村四段から「三浦先生、残り1時間です」の声が掛かった。
大盤解説会場から控室に戻った木村八段は「いいタイミングで歩が入りました。▲5六桂と連動させてね。ちょっと後手が苦しいように思います」と話した。

Dsc_0369 (角取りかまわず▲2四歩の切り返しを見せた渡辺棋王)

(吟)

Dsc_0415 (大盤解説会場にはすでに300人ほどの方が詰め掛けている)

Dsc_0416 (指し手の解説はしばしお休み。モニターを見つつ、おやつや食事の話題に)

Dsc_0421 (「持ち時間が4時間だと夕食休憩がないんです。だからしっかり食べておいたほうがいいんですね」と木村八段。「私はタイトル戦のおやつで、和服を着ていると帯の関係でフルーツの盛り合わせくらいしか、入らないんですよ」と上田女流三段)

(吟)

Dsc_0407 (渡辺棋王の注文はホットコーヒーとオレンジジュース)

Dsc_0413 (三浦九段はカロリーメイト8本(フルーツ味4本、チョコレート味4本)とホットコーヒー)

Dsc_0093 (昨日の検分後、昼食とおやつを選ぶ三浦九段)

(吟)

Kiou20140202010142 △2五歩と三浦九段が打った局面。シンプルに▲同桂と取るのは△同桂▲同飛に△2四飛(参考図)と回れば飛車交換は必然となる。すなわち飛車交換になれば自身に利が多いと言っているのだ。もちろん先手とすれば、2五の歩を取る一手ではない。△2五歩に渡辺棋王がどんな手段で応じるのか。

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Dsc_0397 (2五の地点にタダの歩を打った三浦九段。飛車交換は実現するのか)

(吟)