2013年2月23日 (土)

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いつか打たれるであろうと言われていた端角。▲7三歩成△同歩と桂得を果たし、▲9六角が放たれた。△7四角に▲8五桂が着手されると「なるほど、そういう構想か」「左辺に玉の逃げ道が出来てるのか」と控室は感嘆の声があがる。
本譜は▲8五桂に△3七歩成▲7三桂成と進行した。

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(要所に角を据え、後手玉を視野に入れた渡辺竜王)

(吟)

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△3五歩と突いた郷田棋王。図の△3五歩までの消費時間は▲渡辺竜王1時間19分、△郷田棋王3時間16分。郷田棋王の残りは44分。まだ手数は36手だが、次の▲9六角が厳しく控室は先手勝勢の声。▲9六角~▲7四歩のコンビネーションで、角が後手玉を間接的ににらんでいるのが大きい。郷田棋王は時間も局面もキツイ状況だ。

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(鋭い攻めで勝勢の局面を築き上げた渡辺竜王)

(吟)

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(郷田棋王の注文はフルーツの盛り合わせとホットコーヒー)

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(渡辺竜王がチョコレートケーキとアイスコーヒー)
午後のおやつは15時ちょうどに対局室へ運ばれた。

(吟)


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図は▲7五歩と渡辺竜王が打った局面。
「▲9六角も有力だったと思いますが、▲7五歩でした。△3五歩なら、▲7四歩△3六歩▲7三歩成△同桂▲7四歩△3七歩成▲7三歩成(変化図)で後手玉が▲6三角からの詰めろ。先手玉は詰まない。後手は6四歩型が痛いんです」(橋本崇載八段)

持ち駒はほぼ同じ、陣形も似ているが角交換でこじ開けた6三の空間が後手はネックになりそうだ。

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(昨日の見どころでも話題になっていたが、本局も渡辺竜王が攻める展開に)

(吟)

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(14時すぎの現地大盤解説会場。200人ほどの方に来場頂いており、うしろまでビッシリ)
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(「指し手が早く、渡辺さんは研究していたんでしょうね。対して郷田さんはこの将棋は想定していたとは思えないのですが」と山崎七段)
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(聞き手の甲斐女流四段は石川県七尾市出身)

(吟)