2016年3月

2016年3月21日 (月)

B221 (渡辺棋王)

B191 (佐藤八段)

B215

B241 (112手目に△8五金の変化が最後に調べられた)

B247

B259

B261

B273 (△8五金なら後手勝ちが結論。佐藤八段は一瞬、肩を落とした)

B283 (感想戦終了)

(牛蒡)

B119 (検討に没頭する二人。客席に顔を向ける回数は次第に少なくなっていった)

B129 (72手目△2五桂。『これがいい手で自信がなかった』と渡辺棋王)

B136 (111手目▲7七桂は渾身の一手。『これは間違える』と佐藤八段)

B137 (▲7七桂に△8五金の変化。『負けを悟ったあとに金に気づいた』と佐藤八段)

B140 (△8五金以下、▲3四飛△4五玉▲4六歩には△同玉!で詰まない)

B149 (『わけがわからない』と渡辺棋王。△8五金なら後手が勝っていたかもしれない)

B153 (振り返りが終わり、対局者には大きな拍手がおくられた)

(牛蒡)

B040 (渡辺明棋王は4連覇達成。来期も防衛なら永世棋王の資格を得る)

―― 終盤はすごい戦いでした。
渡辺 形勢は分かっていませんでした。角切ったところ(69手目▲3三角成)は実戦的には勝ちやすいと思いましたが、△5四歩とかでうまく余されたというか……そのあとは分かりません。お互いにいい手があった局面が続いたように思います。

―― どこで勝ちを意識されたのでしょうか。
渡辺 ▲3四飛を決めて、角を成って(117手目▲6四角成)、そこで自分の王様が詰まなければ……。2七馬も止まっているので、それで勝ちになった気がしたのですが。

―― 永世棋王まであと1期です。今期を振り返っていかがでしたか。
渡辺 大変な将棋が多かったです。今日も最後は負け筋になっていたかと思うので。結果を出せたのはうれしいです。

B049 (熱戦を繰り広げた佐藤天彦八段。勝敗は紙一重の差だった)

―― 今日の将棋のポイントはどこでしょうか。
佐藤 中盤は攻められる展開で玉が薄くなり、形勢は難しいのかもしれませんが大変な将棋になったと感じていました。

―― 終盤は後手勝ちの局面もあったのでしょうか。
佐藤 余せているかなという局面もあったというか……。最後も分からなかったですけど。

―― 今期を振り返っていかがでしたか。
佐藤 結果は残念でしたが、渡辺さんと4局戦い抜いて、至らないところもあったと思いますが、自分なりに力は出せました。また出直したいと思います。

B012 (終局直後)

B061 (感想戦の前に解説会場へ。その移動中も変化を話し合っていた)

(牛蒡)

Kiou201603210101125

第41期棋王戦五番勝負第4局は21日19時27分、125手で渡辺棋王が挑戦者の佐藤八段を破り、3勝1敗でタイトルを防衛しました。残り時間は両者ともに1分。
渡辺棋王の棋王位獲得は4期連続4期目。永世棋王の資格まで、あと1期と迫りました。タイトル獲得の通算は17期目(棋王4期、竜王10期、王座1期、王将2期)。

(八雲)

B006 (19時17分、モニター映像。深浦九段は111手目▲7七桂を好評価)

B004 (114手目△8八飛成を佐藤八段が着手。竜が傾いている)

(牛蒡)

082 局面は終盤戦です。△6六桂に▲同歩は△7六角が王手飛車取り。したがって▲6九玉に△7八桂成が予想される進行です。金をボロッと取れるのは大きいですが、桂を渡すと後手玉は▲4五桂の詰めろ。後手は受けるか、攻防手を放つ必要があります。難しい終盤戦になりました。残り時間は▲渡辺12分、△佐藤4分。


(牛蒡)

075_2 ▲3四桂△2五桂▲4一銀△3七桂成▲5二銀成で図の局面。△2五桂と▲4一銀に検討陣は驚いています。特に▲4一銀は3七桂をボロッと取らせるだけに意表の手でした。

後手玉が4四から3五に逃げるルートがあるため、現地解説会では「先手が寄せるのは大変」と解説されています。森内九段は「佐藤さんもチャンスがきていると感じているのではないでしょうか」と話していました。


A978 (現地解説会。戸辺六段が先手をもって攻め、森内九段が後手をもって受ける)

A985 (3五や4五に逃げていく後手玉。この中段玉が妙に寄らない)

(牛蒡)