2015年12月21日 (月)

後手の猛攻、先手のしのぎ

251

図は19時過ぎの局面。
後手が猛然と先手陣に襲いかかっています。対する先手は駒を渡さない方針。後手の攻めを余しにいっています。
図の▲1六飛が工夫の一手。控室では島朗九段が挙げていた好手です。▲2六飛が自然ですが、違いは飛車を追われにくいこと。仮に△1四歩なら▲8五歩△1五歩▲2六飛△3四金▲7七角が考えられる変化で、飛車を追われている間に目障りな桂を取り払うことができます。▲7七角の局面からは「長期戦ですね」と鈴木八段。まだまだ先の長い将棋になりそうですが、桂得の先手に分のある将棋のようです。

<消費時間>
▲佐藤(天) 3時間38分
△佐藤(康) 3時間54分

252(控室に姿を見せた島九段。検討に加わる)

(若葉)