第25期女流王位戦挑戦者決定戦

2014年3月14日 (金)

混戦か

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清水女流六段は41分の考慮で△6五同桂と応じました。以下▲6五同銀△6七歩成▲同金直△6四歩▲5六銀△4四桂▲7七角と進行。

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この局面を見た野月七段は混戦と判断しています。

「後手は6筋に歩を打って堅く守りましたが、玉形が悪いんですよ。歩切れなこともあり、私は先手持ちです」(野月七段)

後手は6筋を攻められる心配はなくなりましたが、もともと広い玉形。6筋を堅く守っただけでは、自陣全体の不安を解消できる形ではないようです。

残り時間は▲中井11分、△清水15分。秒読みのたたき合いへ、まもなく突入です。

(紋蛇)

清水女流六段、長考

20140314a67端を突き捨て、戦線拡大を狙う中井女流六段。清水女流六段は△9五同歩とせずに△4五歩。桂を取るのを急ぎ、▲9四歩△9二歩と9筋は辛抱しました。以下、▲6五桂と飛んだところで清水女流六段の手が止まっています。

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▲6五桂は桂の交換を挑んだ手ですが、後手はなにを指せばいいのか難しいといわれています。(1)△6五同桂▲同銀は▲6四歩を狙われるのが気持ち悪いですし、(2)△6四桂も▲7三桂成△同金▲6五銀。じりっと銀でプレッシャーをかけられると、そこで後手はなにを指せばいいのか難しいようです。

「漠然とした攻めのほうが受けにくいということがあります。ハッキリ狙いがある手を指されたらそれに対する受けはあるものです」と野月七段。つまり、局面の焦点や先手の狙いがはっきりわかればそれに対応すればいいですが、現局面は先手の攻め筋が明快ではありません。そうであるがゆえに、先手の手に対応して指したい後手も方針を決めるのが難しいのです。

▲6五桂を見た清水女流六段は長考に入っています。「後手はいいかもしれないけど、選択肢が広い。局面の焦点がはっきりしないので、かえって悪い手を指してしまう可能性がある」という声も出ました。複雑な局面でどう指すか、清水女流六段の次の手が注目されています。

16時ごろの控室

Dsc_2128(現在は矢内理絵子女流五段、竹部さゆり女流三段、竹俣女流2級を中心に検討)

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(紋蛇)

「後手有利」だが

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清水女流六段が△4四歩で桂得を確定。後手有利と見られていますが、後手玉が薄いので丁寧に指さなければ駒得はいきません。間違えると一手でひっくり返ってしまうこともあり、実戦的にはそこまで差はないようです。

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▲6六歩が強烈な勝負手。△6六同歩には▲6四歩△同金▲3七角で先手の攻めがつながります。

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実戦は△3七角▲2九飛△6六歩と進んでいます。

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清水女流六段は角のラインを先着して手を戻しました。しばらくは中井女流六段の攻めに対応することになりそうです。

(紋蛇)

中井女流六段が仕掛ける

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図は▲4五歩と仕掛けたところ。以下△6五歩▲7七角△4五歩▲2二角成△同金▲7七角△4四角で中井女流六段の手が止まっています。

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△4四角が「角には角」の合わせで、先手の攻めを急かしています。このまま局面が落ち着けば、後手のバランスのよい陣形がいきる展開。中井女流六段はどうやって攻めをつなげるのでしょうか。

(紋蛇)

14時過ぎの控室

Dsc_2123_2(森けい二九段と遠山五段が来訪)

Dsc_2127_2(森けい九段と入れ替わりで竹俣紅女流2級が控室へ)

Dsc_2124(竹俣女流2級の差し入れのラスク)

(紋蛇)

本日の鳩森神社

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Dsc_2083(梅の花が咲いていた)

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Dsc_2093(こちらはミツマタ。その枝が必ず三叉、すなわち三つに分岐する特徴からその名がついたという)

Dsc_2100_2(とはいえ、今日は肌寒い。桜もまだまだだ)

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本田小百合女流三段が来訪

Dsc_2119_3(本田女流三段が控室に顔を出した)

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(相掛かりを愛する野月浩貴七段。『最新の相掛かり戦法』(毎日コミュニケーションズ)『相掛かり無敵定跡研究』(マイナビ)も出版している)

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先手は銀冠へ

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午前中に長考した中井女流六段は▲6六角。以下△4三銀に▲8八銀△6四歩▲5六銀△6二銀▲8六歩。

20140314a33nakaishimizu_2この歩が狙いの一手。△8六同飛は▲8四歩で飛車が狭く、次に▲8七銀△8五飛▲7七桂△3五飛▲8三歩成などを狙われてしまいます。実戦は△8二飛と引き揚げました。

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△6三金は13時30分過ぎの局面。先手は銀冠の好形に組めました。後手は△6三金とあがり、右玉の雰囲気が濃厚です。

(紋蛇)

対局再開

Dsc_2106_2(先に戻ったのは清水女流六段)

Dsc_2111_2(あとから中井が着座。ややあってから対局室)

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(紋蛇)

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