終局後インタビュー
(復位に向け好スタートを切った里見香奈女流四冠)
【里見香奈女流四冠インタビュー】
--▲9五角(33手目)から小競り合いになりました。序盤の駒組みはいかがでしたか。
「ちょっと難しいかと思っていました。仕掛けられそうな形だったので、気をつかいながら指していました」
--▲4五歩(63手目)の仕掛けはいかがでしたか。
「もうちょっとゆっくりしたかったのですが、自信を持てなかったので仕掛けました。強引だったかもしれませんね」
--そのあと、攻め合いになりましたが。
「自信はなかったです。角銀交換になったあたりは(77手目▲4四角)ちょっと盛り返したかなと思いました」
--終盤はいかがでしたか。
「具体的にはっきり寄せる順はわかりませんでした。もっといい寄せ方があったかもしれませんが、難しかったです。▲4二歩成(123手目)のあたりで勝ちになったと思いました」
(初戦を落とした渡部愛女流王位)
【渡部愛女流王位インタビュー】
--相手から動かれる将棋になりました。
「後手番ならこれくらいなのかなと思っていました。穴熊に組み替えたあたりなどはいろいろ選択肢があったので、後で精査しないとわかりません」
--▲4五歩(63手目)から本格的な戦いになりましたが、どう見ていましたか。
「余せると見てこの順を選んだのですが、受け方を間違えたのか、攻めるタイミングを間違えたのかわかりません」
--控え室では△7五角打(88手目)のあと、▲2一銀成△同玉▲5五桂に△3七角成の筋があると言われていました。
「そう指すつもりで進めていたのですが、負けと思う変化があって見送りました。△3七角成が利かないのが誤算でした」
(鹿野女流二段、若松八段が盤側で見守っている)
(翔)