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2014年5月

2014年5月21日 (水)

本局の棋譜

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第25期女流王位戦五番勝負第3局の中継は以上で終了いたします。ご観戦誠にありがとうございました。
第4局は6月4日(水)に兵庫県姫路市「夢乃井」で行われます。

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(八雲)

感想戦(2)

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Img_1889外は夕闇に包まれた。感想戦は19時40分頃に終了。

(八雲)

感想戦(1)

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(八雲)

終局直後

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Img_1773防衛に王手をかけた甲斐女流王位。

【甲斐女流王位インタビュー】

―― 本局は受ける展開になりましたが、中盤の分かれはいかがでしたか。
「序盤で▲3六歩~▲5五歩(27手目)と突いていったのはちょっとリスクが高いかとも思ったのですが、やってみたかった手でした。本譜は△7五歩(36手目)を▲同歩と取ってから後手の攻めを呼び込んでしまう展開になって、そのあたりの指し方がおかしかったかなと思いながら指していました」

―― ▲1五歩(61手目)と反撃したあたりはいかがでしたか。
「そこまでずっと受けに回る展開でしたので、ちょっと足りないかなと思っていました」

―― どのあたりで手応えを感じましたか。
「▲8二飛(71手目)と打った局面で、はっきりした相手の勝ち筋が見えなかったので。その後△6二銀を見て、良くなったかなと思いました」

Img_1789清水女流六段は淡々と対局を振り返った。

【清水女流六段インタビュー】

―― 攻める展開でしたが、仕掛けたあたりはいかがでしたか。
「後手番としては右桂がさばけたので、忙しいとは思いますがまずますかと。ただ、決めにいったんですが、ちょっとはっきりした手順が分からないまま指してしまったので……」

―― ▲1五歩と反撃されたあたりはいかがですか。
「その前に何か決めるところがなかったかと。端を突かれたところでは、大変になっていると思います」

(八雲)

甲斐女流王位が熱戦制して防衛に王手

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甲斐智美女流王位に清水市代女流六段が挑戦する第25期女流王位戦五番勝負第3局は18時43分、93手で甲斐女流王位の勝ちとなりました。消費時間は▲甲斐3時間52分、△清水3時間59分。勝った甲斐女流王位は防衛に王手をかけました。第4局は6月4日(水)に兵庫県姫路市「夢乃井」で行われます。

いよいよ大詰め

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18時30分、局面はいよいよ大詰めを迎えています。
図の▲5三桂成はまだ詰めろではありませんが、後手陣も受けは利かない形。この瞬間に先手玉に詰めろが続けば勝ちですが、控室ではその手段が見つかっていません。

実戦は図から△2七竜と王手しました。残り時間は▲甲斐13分、△清水1分。
大盤解説から戻ってきた森下九段は、△2七竜に▲3七金と弾いて「後手の手段が見えません。先手が勝ちになったのではないでしょうか」と言っています。

Img_1601中庭。

(八雲)

好手▲7四角で形勢不明に

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時刻はまもなく18時を回ります。
先手苦戦と見られていましたが、図の▲7四角は好手と評判。後手は歩切れのため、次に▲8二飛が受けにくく大変な形勢のようです。
実戦は図から△2八飛と進んで、残り時間は▲甲斐30分、△清水13分となっています。

【Twitter解説】
斎藤慎太郎五段>後手陣は4二にいた銀が2二に移動して、端が強化されましたが中央が手薄になりました。そこで▲7四角と打って次の▲8二飛や▲5三歩△同銀▲4五桂を見せています。後手としては△2八飛が利くかどうかがポイントです。それには手抜いて▲8二飛でどうか。後手は歩切れが痛いです。▲7四角が良い位置で、局面は混沌としてきました。(形勢不明)

Img_1623邸内の展示品。

(八雲)

先手の勝負手▲1五歩

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時刻はまもなく17時を回ります。
61手目の▲1五歩(左図)は、先手の狙い筋と言われていた手。しかし、ここに至るまでの損害が大きく、満を持しての攻めではなく、勝負手としての側面が強いようです。以下△8八と▲1四歩に△4六角と一気に攻め込む狙いもありましたが、清水女流六段は自重して△2二角と引きました。後手が有利と見られていますが、まだ大差がついたわけではなく、先手も踏ん張りどころのようです。

【Twitter解説】
斎藤慎太郎五段>△4六角の筋は決行しませんでした。私に誤算があったかもしれません。ただ△2二角と引かせて先手陣は少し楽になりました。▲2五桂とプレッシャーをかけてどうかです。(後手有利)

Img_1620旧伊藤伝右衛門邸内の展示品(通常は展示品の撮影はできません)。

(八雲)

難解な形勢

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左図は16時15分頃の局面。
ここ数手、控室もTwitter解説の斎藤五段の形勢判断も揺れています。それだけギリギリの攻防が続いているということのようです。
いま△4七金▲同玉△5七銀と進んだところですが、この順はTwitter解説の斎藤五段も最善と見ていました。図から▲5七同飛△同桂成▲同玉△4六角▲同玉△4五飛▲5七玉△4九飛成(参考図)と進めば後手有利。先手は次の一手が重要になります。

Img_1441関係者に配られたおみやげ品。黒田官兵衛の使っていた赤い兜に見立てたぐい呑みだ。飯塚市にある如水窯による作品(如水は黒田官兵衛が出家後に名乗った号)。

(八雲)

大盤解説会始まる

Img_173515時からのがみプレジデントホテルで大盤解説会が始まりました。開始直後から多くのお客様が詰めかけています。

Img_1759「後手が攻勢に出ていますが、▲1五歩と角頭を攻める手が回ると先手が良くなりそうなので、ゆっくりはできません」と森下九段。

Img_1747聞き手を務める安食総子女流初段。

53図は15時40分頃の局面。ここまでの消費時間は▲甲斐2時間24分、△清水2時間41分。
Twitter解説の斎藤五段は、後手有利と見ています。

【Twitter解説】(図の1手前、52手目△7七歩の解説)
斎藤慎太郎五段>取られそうな桂を活用する一手です。(1)▲同桂には△5八金▲同金△7七桂成▲同角△5五桂が狙い筋です。(2)▲6九銀には△5八金▲同金△8六飛と攻めていきます。しかし、そこで▲6八飛と打てば先手も頑張れますか。後手有利とはしていますが、甲斐さんの辛抱強い手順で後手も難しいところです。(後手有利)

(八雲)

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