第39期五番勝負第5局 Feed

2013年2月27日 (水)

一気に終盤戦へ

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戦いが起こってから、本局は一気に終盤戦へと流れ込んでいきました。
図の△6八金は△8八金▲同金△同角成▲同玉△7九銀▲9八玉△8八金までの詰めろ。
後手玉は穴熊が遠く、駒が何枚あっても絶対に詰まない形をしています。
例えば▲8二銀と打っても、△同銀と応じられるとそれ以上王手が続きません。
後手は相手玉だけを見ていればいい状態で、穴熊の遠さが生きる形になっています。

(若葉)

技の応酬

16_1_2力のこもった中盤戦。
どう手を作るかという局面で、里見女流名人が▲5三歩と打ちました(左図)。すぐには狙いの見えにくい手で、控室でも「取ったらどうなるんだろう」と言われていました。

16_2_2本譜も▲5三歩に△同飛と進みましたが、そこで▲6八角△5六歩▲3五角がうまい角の活用。▲5三歩の効果で角の飛び出しが飛車取りになっています。

(1)△5四飛と逃げるのは▲4三銀△5五飛▲4六角、
(2)△5五飛も▲4六角△5四飛▲4五銀△5五飛▲5六金があり、飛車か金が取られてしまいます。


16_3里見女流名人がうまく切り返したかに見えましたが、そこで△5七歩成が巧妙な成り捨てでした。▲同金と取らせることで、△5四飛▲4五銀△5二飛▲6四角に△5七飛成と金を取り返すことができます。

華麗な技の応酬が繰り広げられています。


(若葉)

おやつ

14時30分、両対局者に午後のおやつが出されました。
出されたのはケーキ&スイーツ「SHOGETSU」の「福島ロール」。
昨年の第4局と同じものです。

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(若葉)

大盤解説(2)

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久保九段
「互いに持ち味が出ていて、タイトル戦の最終局らしい将棋ですね。
解説していたら自分が指したいと思うんですが、
対局していたら解説してるほうが楽だなーと思うんですよね(笑)。

下図の局面はどう指すのかな、と思った局面です。指し手が多くて難しい。
5五の位が大きいように見えるので、この局面は形勢微差ながらも振り飛車が手厚いのではと思います。

ここで次の一手を出そうかと迷いました。
進んでしまうと出すところがなくなる可能性があるので。
でも、次の一手問題を出してしまうと休憩になってしまうので、
解説が始まったところでいきなり休憩というのもちょっと(笑)」

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(若葉)

大盤解説(1)

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関西将棋会館2階の連盟道場では大盤解説会が始まりました。
初手から並べられ、現在は60手目の辺りが解説されています。

(久保九段)

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(聞き手は室田伊緒女流初段)

(若葉)

対局再開

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13時、対局が再開されました。
再開後すぐに指されたのは▲4五銀でした。

控室を訪れた久保九段と西川和宏四段は後手持ちの形勢判断。
振り飛車党の2人は振り飛車が指しやすいとみているようです。

(若葉)

対局室(2)

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(先に入室したのは上田女王)

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(ほどなくして里見女流名人も姿を見せた)

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(再開直前の様子)

(若葉)

対局室(1)

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(対局が行われている関西将棋会館「御上段の間」)

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(使用されているのは児玉龍兒師作、錦旗書の盛上駒)

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(休憩前に里見女流名人が考えた時間は29分)

(若葉)

昼食

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(里見女流名人が注文したものと同じ「うなぎ丼」)

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(上田女王が注文したものと同じ「ざる定食」)

(若葉)

昼食休憩に

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図の局面で12時となり、昼食休憩に入りました。
△4三銀までの消費時間は▲里見1時間28分、△上田1時間13分。
対局は13時に再開されます。

(若葉)

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