決着局となる第5局は2月27日(水)に関西将棋会館で行われる。
先後はあらためて振り駒で決定する。
(牛蒡)
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(勝った上田初美女王)
【上田女王インタビュー】
――本局を振り返って
序盤は穴熊に組めたので、良くなる順があるかなとは思ったんですけど、でも具体的にはよくわかりませんでした。相手の手に乗って攻撃の手番が回ってきたところは、少し優勢になったかなと思いました。
――得意の穴熊に組めれば(良くなる)ということでしょうか
穴熊に組めるかどうかではないんですが、この戦型でこちらだけ穴熊に組めるのならとは思っていました。でもよくわかりません。
――先手が序中盤でポイントを重ねたと控室では言われていました
(序中盤は)少し指せるかとはおもっていたんですけど……。▲5五角(79手目)のところは後手玉が寄りそうだと思いましたが、その手前がわからなかったです。最終盤はこちらが穴熊なので一手勝ちかなと思いました。でも最後で間違うと入玉されてしまうので、本当に勝ちだと思ったのは▲7四銀(91手目)で逃げ道を封鎖できたあたりです。
――最終局にむけて
もう一局指せるというのがうれしいです。五番勝負のフルセットは私にとっても初めてのことなので、今後に生きるような戦いができればと思います。
(敗れた里見香奈女流名人)
【里見女流名人インタビュー】
――序盤は手損をする駒組みでしたが
後手番なので、あまり手損は関係ないのかなと思っていました。
――こう指せばよかったというところはありますか
本譜の進行を思えば、もっと早く、低い陣形で動いたほうが良かったかもしれません。
――最終局にむけて
五番勝負のフルセットは初めてなので、楽しみながらやっていこうと思います。
(牛蒡)
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95手で上田女王が制しシリーズ成績は2勝2敗のタイに。終局は15時47分、消費時間は▲上田2時間23分、△里見2時間36分。第5局は2月27日(水)関西将棋会館にて行われる。
図から▲6一飛成△同竜▲7四歩が詰めろ。受けも難しいため「終局が近そうだ」という声も出ている。里見女流名人は力が出せないまま終わる可能性が高い。
参考までに、詰み手順は(▲6一飛成△同竜▲7四歩に△7八角成だとして、以下)▲8二金△9三玉▲8三金△同玉▲7三角成△9三玉▲8二銀△9二玉▲8四桂まで。
(牛蒡)
]]>▲5五角(79手目)に里見女流名人は△9二玉(図)と逃げる。控室では思わず「すごい手だ」の声。言い換えるなら「すごい辛抱だ」となるだろうか。
控室の評価は先手優勢。「あとはビクトリーロードを進むだけ」という声も出ている。
(牛蒡)
]]>▲5五角は数手前から先崎八段が指摘していた手。これが痛そうだと評判だ。△5五同竜は▲6一飛成で食い破られる。控室では先手良しの見解に傾いている。
(14時40分ごろの控室。藤井猛九段=中央はスポーツ報知の新聞解説担当)
(先崎八段と藤井九段)
(滝七段と本田小百合女流三段)
(左から野田澤彩乃女流1級、本田女流三段、渡辺弥生女流1級)
(牛蒡)
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