第36期五番勝負第3局 Feed

2010年2月10日 (水)

大盛況の大盤解説会

東京・将棋会館2Fでは、近藤六段の解説による大盤解説会が始まった。里見倉敷藤花の郷里から取材に来ている報道陣のほか、来場者がつめかけ会場はすでに満員。

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(多くの来場者で会場は大盛況)

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(左は聞き手の佐藤摩耶さん、右は解説の近藤六段)

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急転

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里見倉敷藤花が▲6五桂と跳ねた局面。手詰まり模様だった将棋が、徐々にほぐれてきた。図から△8六歩▲7三桂成と進んで下図。

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桂損ながら飛車を捌(さば)く順で、一気に激しい展開となった。図から△7三同銀▲6一飛成△8七歩成▲2五歩!△7八と▲2四歩△1二銀で下図。

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▲2五歩が里見倉敷藤花の大局観の明るさを示した一手。7八の金を取らせる間に、玉頭に拠点を作ることができた。この拠点はとてつもなく大きい。後手は金桂得だが、攻め合いの形にならないのがつらく、粘るしかない。こうなると、7八の金は「おとり」になって十分な働きをしたといえそうだ。形勢は先手に傾いたようである。

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大盤解説会のご案内

東京・将棋会館にて、まもなく大盤解説会を行います。
ぜひご来場ください。

http://dojo.shogi.or.jp/event/index.html#jyoryu_meijin

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清水市代女流三冠VS里見香奈倉敷藤花
里見倉敷藤花、初の二冠達成なるか?
それとも、清水女流三冠が第一人者の意地を見せるか?

日 時
2010年2月10日(水)
14時30分開場 15時開始
終局まで解説します

会 場
東京・将棋会館2階研修室

解説者
近藤正和六段
駒操作係・・・道場スタッフ・佐藤摩耶(元女流アマ名人)

料 金
一般 1,500円
60歳以上・支部会員・女性・学生・障害者 1,000円
■途中で次の一手の出題あり。正解者に上扇子などの賞品贈呈
■次の1手終了後の入場は、500円割引
■道場入場者は、当日の手合カード提示で500円割引
(割引サービスの併用は出来ません)
対局終了後、両対局者が解説会場に登場いたします

お問い合わせ
〒151-8516 渋谷区千駄ヶ谷2-39-9
日本将棋連盟道場 TEL03-3408-6167(道場直通)

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近藤六段、来室

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本局の大盤解説を務める近藤正和六段が来室。テレビの取材にもいつも通りのにこやかな顔で応えていた。

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中村四段、来室

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控え室には続々と棋士が集まってくる。中村太地四段も姿を見せ、上の局面を見て「▲6五同飛△6四歩▲6九飛だと、後手は8筋を交換できるのが大きいですね。清水女流名人がうまく指しているという印象です」とコメントした。

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斎田女流四段、関根女流五段、来室

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斎田晴子女流四段が控え室を訪れ、本田女流二段とともに検討を始めた。

Imgp2469_2ほどなく関根紀代子女流五段も現れ、女流棋士三人で盤を囲む光景が見られた。

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本田女流二段、来室

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再開後の一手は△6一飛。仕掛けずに待つ姿勢で、戦いが起こるまでにはまだしばらく時間がかかりそうだ。1局目、2局目と比べるとスローペースの展開。

控え室には本田小百合女流二段が訪れ、今後の展開を盤上で検討している。

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対局再開

Imgp2451_2午後1時、対局再開。再開後の着手を撮影しようと報道陣がカメラを構えたが、清水女流名人が指す気配はなかった。

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休憩時の対局室

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(里見倉敷藤花、銀冠の玉)

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(清水女流名人、こちらも銀冠の玉)

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(現在の盤面)

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(対局室には誰の姿もない)

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山口女流1級、来室

Imgp2407_2控え室に山口恵利子女流1級が訪れ、野田澤女流1級と盤を使って検討を始めた。棋譜用紙を見つつ、初手から並べていく。途中、▲6八飛(29手目)~▲6九飛(31手目)を見て、山口女流1級が「すごいですね」と、里見倉敷藤花の構想に驚く場面もあった。

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(文)

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