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2015年1月18日 (日)

里見香奈女流名人インタビュー

里見女流名人は1月8日に復帰戦となる第26期女流王位戦予選(中井広恵女流六段戦)での勝利を挙げました。
終局後、報知新聞社によるインタビューが行われましたので、一部を紹介します。

――復帰戦が終わりました。復帰されるに当たって、勉強などはできていましたか。

里見 以前やっていた勉強スタイルとは異なった環境のものとなり、正直できたとは言えないです。いま自分にできることは、1局1局を一生懸命に指すことだと思い臨みました。体調自体は休場前とあまり変わっていません。その中で指し切ることができたかなと思います。

――復帰に至った決断理由は何でしょうか。

里見 このまま休んでいても手探り状態のままで何も変わらないと思いました。どれだけできるか分からない不安もありますが、その中で一生懸命できれば結果には悔いは残らないかと思い、決断しました。

――病状に関して、報告や公表できるようなことはありますか。

里見 私にも分からないです。原因不明の病である状況が続いています。突然悪くなったりするので不安はありますし、今日(1月8日)の対局でも頭痛でくらくらした時がありました。

――異なる勉強スタイルとはどういったものでしょうか。

里見 体調を元に戻すことを第一に考えており、実家で将棋に向き合いましたが、実際の勉強量は私の思い描いている理想には程遠い状況でした。

――そんな中、復帰戦を白星で飾りました。

里見 対局中は、自分の終盤が緩いように感じました。ただ感じただけでどうだったかは正直分からないです。それでも白星でスタートできてホッとしています。あと、3時間きっちり指せたということが収穫です。

――三段リーグにも力を入れたいと考えられていますか

里見 自分がやりたい取り組みができていないですし、これだけの方々にご迷惑やご心配を掛けてしまっていますので、今は自分のできることだけをやっていこうと。正直両方やっていく自信がありません。わがままかもしれませんが、少しずつできることからやらせていただこうかという思いです。

――休場中にどのような思いがありましたか。

里見 思っても見ないことが起こり、私は大丈夫かなと心配でしたし不安でした。ただそれでも将棋を辞めたいとは思わなかった。その励みとなったのは、女流棋戦やタイトル戦もこれだけ休ませていただいている中、周りの方々からいただいた心温かい応援で、自分にとって本当に大きかったです。そういった方々のためにも、これから少しでも恩返しをしていきたいと思っています。

――今後の準備は特別なことをされますか。

里見 体調だけは少しでも前を向けてやっていけるように進めていければと思っています。

――復帰戦で今までと何か違ったことや違った思いはありましたか。

里見 以前と比べ、迷いがなかったです。以前だと絶えずどちらかの選択に悩まされていたが、それがなくその点ではいい方向に向けていました。

――休場中の生活について。

里見 出雲の実家にいることが多く、病院は大阪に通っていました。日頃は将棋は携帯中継を見たり、詰将棋を解くなどして勉強していました。実家では家族がリラックスできる環境を作ってくれて、とても過ごしやすかったです。また休んだことで、自分は本当に将棋が好きなんだなという思いにさせられました。

――女流名人戦が始まります。

里見 タイトルを維持したいという思いはありますが、五番勝負を終えた時に、自分が満足できればそれでいいです。

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