12時、この局面で里見女流三冠が５分考えて昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲里見44分、△加藤１時間３分。昼食は三段弁当と小倉抹茶アイスが出されます。対局は13時に再開します。
2013年10月26日 (土)
先手の石田流へ
11時過ぎの局面。戦型は里見女流三冠の石田流、加藤女流王座の居飛車左美濃に決まりました。互いに攻守のバランスのよい王道の構えです。
（現在の控室では谷川会長、清水女流六段がメインとなって検討が行われている）
11時のおやつ
（両対局者にふるまわれた「紅葉金団（もみじきんとん）」）
対局開始直後
（定刻の10時となり、淡路九段から対局開始の合図が出される。両対局者は深く頭を下げた）
（対局開始からまもなくして、里見女流三冠の初手▲７六歩）
（対する加藤女流王座はあまり時間を使わずに△３四歩と応じた）
対局準備の様子
（９時45分、関係者が対局室に集う）
（９時50分、両対局者が出揃った）
（記録係の大橋三段による振り駒）
（１回目は振り直しとなり、２回目でと金が４枚。里見女流三冠の先手が決まった）
第１局、対局開始
（振り駒の結果先手番となった里見香奈女流三冠）
（後手番の加藤桃子女流王座）
（対局開始前の様子）
前夜祭（９）
（公益社団法人日本将棋連盟 東和男常務理事）
今日はリコー杯女流王座戦の前夜祭にお越しいただきましてありがとうございます。対局者を囲み、ゲスト棋士を囲み、皆さまには楽しいひと時をすごしていただけたのではないかと思っております。そして対局者も皆さまのご声援をいただきまして、明日の対局に気持ちを新たにして臨めるのではないかと思います。奨励会員としましては里見女流三冠の方が少し上ではございますけれども、もちろんこの五番勝負におきまして里見女流三冠にそういうおごりはまったくないでしょうし、加藤女流王座も臆することなく臨むことと思います。
第１局は明日から大阪の料亭「芝苑」で行われます。こちらは今日ゲストで来ております羽生三冠、そして会長の谷川浩司が対局者として登場し、数々の名勝負が演じられたところでもございます。両対局者には素晴らしい将棋を見せてくれることと思っております。明日「芝苑」に向かわれる方には現地で生の空気を味わっていただきたいと思いますし、ネット中継ではリアルタイムで楽しんでいただきたいと思いますし、また日経新聞紙上で後日掲載されますのでそちらの方で改めてお楽しみいただければと思います。よろしくお願い致します。
それと最初に井山さんに登場していただきましたけれども、今回女流王座戦の前夜祭ということで将棋界を応援していただいている方がお出でいただいているとは思っているんですけれども、先ほどの井山さんのあまりの魅力にですね、井山ファンになることは私は嬉しいのですが、将棋界から離れないようにしていただければと思っております。
最後になりますけれども、主催していただきます株式会社リコーさま、特別協力していただきます日本経済新聞社さまに厚く御礼を申し上げます。本日は本当にありがとうございました。
（畠山鎮七段、船江恒平五段、稲葉陽七段）
（村田顕弘五段）
（井上慶太九段）
前夜祭（８）
（久保利明九段。対局当日の駒桜イベントで大盤解説を担当する）
（長谷川優貴女流二段）
（室田女流初段）
（室谷女流初段）
（およそ２分にわたり久保九段と女流棋士達の間で中央の譲り合いが行われたが、上位の棋士が上座という本来の配置に収まった）
前夜祭（７）
（羽生三冠と囲碁界の井山六冠による対談）
（司会を務めるのは室谷女流初段）
前夜祭（６）
（立会人の淡路九段）
お互いが普段の実力を十分に発揮していただいて、将棋ファンの皆さんの期待にこたえるような名局を期待します。
（挑戦者の里見女流三冠）
今日はお足元の悪い中、たくさんの方にお越しいただきまして本当にありがとうございます。そして主催していただいております株式会社リコーさま、特別協力していただいております日本経済新聞社さまに厚く御礼を申し上げます。
今期初めて挑戦者になることができまして、加藤さんと対局できることが決まった瞬間はとても嬉しかったです。今回の五番勝負はどのようになるのか予想もつかないのですけれども、名局を残したいという気持ちよりも、一局一局すべて自分の力を発揮できるようなシリーズにしたいと思います。その中で皆さまに対局をしている姿を見ていただければ嬉しく思います。
本当にたくさんの方に支えられて成り立っている棋戦ですので感謝の気持ちを忘れず、またとない機会でもありますので楽しみたいと思います。明日もどうぞよろしくお願い致します。
（タイトル保持者の加藤女流王座）
本日はお忙しい中、またお足元が悪い中、たくさんの方にお越しいただきましてありがとうございます。私自身大阪に来るのは第１期のリコー杯以来で久しぶりなんですけど、皆さまに温かくお迎えいただいてとても嬉しいです。ありがとうございます。
先ほど入場するときに、スポットライトがまぶしくて、なんかまるで格闘技を今からやるぞ！みたいな感じの入場の仕方だったので少し照れてしまいました。羽生先生にも、囲碁の井山先生にもお出でいただいて、たくさんの棋士の方にもお越しいただいて、盛大に前夜祭が開かれていることに感激しております。
対戦相手の里見先生とタイトル戦という大舞台で戦うことが実現して、まず一番に嬉しいという気持ちがあります。里見先生には戦いの場以外では、ご飯をごちそうしていただいたり、困っているときに「こっちにおいで」と手招きしていただいたり、相談に乗っていただいたり、本当にお世話になりっぱなしで、なにより私も強くなりたいという気持ち、その刺激を与えてくれる存在です。
明日は日ごろの感謝の気持ちも込めて全力でぶつかっていけたらな、と思っております。また明日の対局は日本経済新聞紙上に掲載していただくのですが、あとから読み返して恥ずかしくない将棋を指せればと思っております。頑張りますのでよろしくお願い致します。
（花束贈呈後、両対局者は宿泊部屋へと戻った）