15時過ぎ、中井女流六段は▲2四歩と拠点を作り、力をためました。対する本田女流三段△1三銀。
△3五歩▲同角(▲同飛)△2四銀と、拠点を払う手を見せて先手の攻めを急かしています。中井女流六段は▲8五桂△同桂▲9一角成と馬を作りましたが、やはり△2四銀と払われてしまうのがつらいところ。中継室に来訪した片上大輔六段は「後手有利」との見解を示しています。
15時過ぎ、中井女流六段は▲2四歩と拠点を作り、力をためました。対する本田女流三段△1三銀。
△3五歩▲同角(▲同飛)△2四銀と、拠点を払う手を見せて先手の攻めを急かしています。中井女流六段は▲8五桂△同桂▲9一角成と馬を作りましたが、やはり△2四銀と払われてしまうのがつらいところ。中継室に来訪した片上大輔六段は「後手有利」との見解を示しています。
本田女流三段の△2四飛に対して、中井女流六段は▲4六角(8分)と打ちました。自然に受ける▲2七歩は、歩のタタキがなくなるのでつまらないと判断したのかもしれません。以下△5四飛(4分)▲2二歩(23分)と進んでいます。
一転して、先手が攻める展開となりました。△2二同金には▲2四歩が考えられる攻め筋です。△2四同銀には▲7三角成△同銀▲3四桂、△3四銀には▲7三角成△同銀▲4六桂の両取りがあります。本田女流三段は△3一玉(19分)と受けました。
ここで先手がどうするか。じっとしていると盤と持ち駒の角の差が響いてくるので、先手は少し忙しい局面です。
千駄ヶ谷では、様々な文化的施設、イベントがあります。
(津田塾大学の津田ホールでは、定期的にコンサートが行われている)
(将棋会館に向かう途中にあるビル。この二階では、作家・村上春樹氏がジャズバーを経営していた。いまは別の店となっているが、店主によれば「外の階段だけは昔のままですね」とのこと)
他にも国立能楽堂や国立競技場などもあります。将棋会館にお越しの際は、散歩してみるのもいいかもしれません。
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。
対局再開後、本田女流三段は△9五歩▲同歩△7五歩と仕掛けました。
中井女流六段は▲6六銀。▲7五同歩は△4五桂(▲4六歩は△2五角の王手飛車。次に△6五桂と跳ねれば5七に成れる)、もしくは△9八歩▲同香△5四角(8筋突破と飛車交換から△9九飛の狙い)が気になったのかもしれません。
実戦は▲6六銀に△2五歩▲7五銀△2四飛と進行しました。
本田女流三段は飛車を2筋に転換しました。歩を損しているので、後手は攻めをつなぐことが求められています。
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。
(再開後、本田女流三段は△9五歩と仕掛けた。持ち駒の角と歩で、どれだけ手を作れるか)
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。
この局面で本田女流三段が7分考えて昼食休憩に入りました。消費時間は▲中井1時間18分、△本田33分。対局再開は13時です。
先手が角交換し、じっくりとした将棋になりました。
図は△2四歩と打った局面。キズを消しながら間合いをはかった手です。ここで▲3六歩は自然な手ですが、飛車を横にかわせなくなるのがデメリット。▲3六歩△2五歩▲2八飛は、△5五角の筋を含みに後手から仕掛けられる可能性があります。
先手は▲3六歩を突かずに駒組みを進める手も視野にいれたいところ。早くも互いの構想力が問われる将棋になっています。
(朝の中井女流六段。柔軟な棋風なので、本局のような将棋は得意形だ)
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。
戦型は横歩取りになりました。本田女流三段は5二玉型の中原囲いに対し、中井女流六段はオーソドックスな中住まいに組んでいます。
※本記事の写真撮影は、PENTAX K-30 を使用しました。