2019年7月24日 (水)

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前記事の局面から山田女流四段は猛攻をかけますが、山口女流二段は冷静に対応して図の局面に。8八飛を逮捕して自玉を安全地帯に逃げます。以下△7八飛成▲同金△同銀成のときに手番が回るのが大きそうです。先手が優勢になったと見て間違いないでしょう。

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図は14時30分過ぎの局面。山口女流二段が飛車角交換から▲8二角と打ち込み、確実な攻めを見せました。桂香を取って4筋や3筋に打てば、後手玉に粘る余地を与えずに寄せきれそうです。山田女流四段としては、その攻めを間に合わせないように先手玉に迫りたい場面です。

Photo_21(山田女流四段はどう先手陣を切り崩すか)

Photo_22(山口女流二段は馬の守備力を頼りに、確実な攻めを目指す)

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図は13時20分の局面。直前の▲3四歩で▲3三銀の打ち込みを見せた手に対し、山田女流四段は△7五歩と突いて攻めを見せたところ。対して(1)▲7五同歩と取るのか、それとも(2)▲3三銀や▲3三角と放り込むのか。中盤戦に入り、山口女流二段が考えています。ここの選択次第では一気に激しくなるかもしれません。

Photo_18 (山田女流四段は7筋から桂頭を攻める)

Photo_19 (図の局面で山口女流二段は手を止める)

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12時、図の局面で山田女流四段が16分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲山口女流二段53分、△山田女流四段1時間6分。昼食の注文は山口女流二段が冷やしたぬきそば(ほそ島や)、山田女流四段の注文はありませんでした。対局は12時40分に再開されます。

Photo_11(実際の盤面)

Photo_12(昼食休憩時の飛燕)

Photo_13(記録用紙)

※この記事の写真はリコー社の一眼レフカメラ「PENTAX K-3」で撮影しています。

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図は11時過ぎの局面。山田女流四段は居飛車党、山口女流二段はオールラウンダーですが、本局は相居飛車になりました。山田女流四段の雁木に対し、先手番の山口女流二段が3筋から積極的な動きを見せています。角がにらみあっており、互いに角交換からの打ち込みには注意が必要になりそうです。

Photo_5 (今朝、山田女流四段は9時50分に入室。山口女流二段もほぼ同時だった)

Photo_6 (山田女流四段が駒袋を開けて準備が進められる)

Photo_10 (駒を並べる山田女流四段)

Photo_8(同じく山口女流二段)

Photo_9(記録係の小高佐季子女流2級による振り駒。結果は「と」が4枚)

おはようございます。第9期リコー杯女流王座戦(主催:株式会社リコー、特別協力:日本経済新聞社)の本戦1回戦より、山田久美女流四段-山口恵梨子女流二段の一戦をお送りします。対局は東京・将棋会館「銀沙」で行われ、7月24日(水)10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手です。先後は振り駒で決定します。

【株式会社リコー】https://www.ricoh.co.jp/
【日本経済新聞】 https://www.nikkei.com/

2019年7月23日 (火)