2019年6月19日 (水)

勝利者インタビュー

ーーお疲れ様でした。一局を通していかがでしたか。

香川 藤田さんとは以前からお世話になっているんですけど、これまで1局しか当たっていなくて今月たまたま別の棋戦で当たったんですね。藤田さんは最年少プロデビューの記録(※)も持っていますし、そういった意味で緊張感がありました。後手番だったので中段飛車で攻めに対応する作戦にしたんですけど、こちらが一気に悪くなることもありうると思いました。端にと金ができてからは攻め味ができたので、△5六歩(76手目)のような手ができるようになったんですけど、それまでは慎重に指す必要がありました。最後は時間があったので読みきろうと思ったんですけど、微妙に詰めろの連続で迫るのが難しくて。△5九角(90手目)と打ってなんとか正確に指せたかなと思いました。

Imgp1504 ーーこれで本戦進出が決まりました。

香川 今回は一次予選からの出場だったんですけど、正直対戦相手は予選でも本戦でもきついので(笑)。本戦で指せることをうれしく思います。女流王座戦は本戦の日程がタイトなので、地力が試される棋戦だと思っています。一局でも多く勝ちたいですし、急に崩れるような将棋にならないようにしたいです。

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ーーありがとうございました。最後にファンのみなさまにメッセージをお願いします。

香川 ご観戦いただきありがとうございました。女流王座戦はリアルタイムで中継していただいていますし、ご覧いただければそれだけ励みになります。本戦でも応援していただけたらと思います。

(※)藤田女流二段のプロ入りは11歳6ヵ月。香川女流三段は15歳でプロデビューした。

※この記事の写真の撮影には、PENTAX K-3を使用しました。

以上で本局の中継を終了します。次回は6月21日(金)中井広恵女流六段-和田あき女流初段戦です。お楽しみに。